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新感覚パズルゲーム
I.Q.～インテリジェントキューブ
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面白いゲームに言葉は不要。それを端的に表しているのが、この「I.Q.～インテリジェントキューブ」だ。このソフトは、発売当初から爆発的なヒットを記録してはいない。それはそうだろう。画面を見ても、ゲームシステムの説明文を見ても、ショップの店頭でデモを見てからでさえ、このゲームの面白さは完全に伝わるものではないのだから。画面の奥から流れてくる巨大なキューブを、ルールに従って消していく。文字にすればたったこれだけのゲームなのだ。文字書きの立場からすれば、こんなにも紹介しづらいゲームはない。実際にコントローラーを握ってプレイした人だけが、このゲームの本質に触れることができる。そして、その面白さに気づいた人が周囲に薦め、その中で実際に触れた人だけが……という「口コミ」ならぬ「触れコミ」でじわじわと人気は浸透していった。
考えてみれば、かつて「テトリス」が流行したときも同じようなヒットの仕方をしている。最初にMacintosh版が登場したとき、プレイした人だけがその面白さにやみつきになり、徐々に浸透してアーケードやゲームボーイで大ブレイクしたのだ。ルールやシステムをどんなに書き連ねても、面白さが伝わることは決してなく、冗長で説明的になってしまう。そんな点で両者は共通の要素を持っていると思うし、その革新的なゲーム性という面においても、この「I.Q.」はテトリスの再来と呼んでもさしつかえないのではないかと思う。数学者アレクセイ・パジトノフ氏と元電通の佐藤雅彦氏。どちらもゲーム畑の人間でなかったという点でもまたしかりだ。
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□「I.Q.～インテリジェントキューブ」の紹介ページ
http://www.scei.co.jp/sd2/IQ/index.html
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