'99年12月16日出荷
希望小売価格:
連絡先:ユニティ
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ASUSTeK COMPUTERは、オールインワンA4スリムノートPC「MP8300」を国内市場に投入することを発表した。販売は同社の正規代理店株式会社ユニティを通じて行ない、チャンネルはOEM/ODM、ベアボーン、「ASUS」ブランドによる個人向け(リテール)の3種類が用意される。個人向け製品は「16日から小売店に出荷を開始しており、今週末にはT-ZONEやソフマップなどの店頭に並ぶ」としている。標準モデル、モデム内蔵モデル、モデム+10/100Mbps LAN内蔵モデルの3機種が用意され、希望小売価格はそれぞれ218,000円、223,800円、229,800円。なお、全モデルに本革のキャリングバッグが標準で付属する。サポートはユニティが行ない、ASUSの世界サポート(GSM)も受けられる。
MP8300は本体右側面に標準添付のFDDや、CD-ROMなどを内蔵できるベイが装備されていながら、厚さ30mm、重量2.2kg(CD-ROM搭載時)と、いわゆオールインワンA4スリムサイズを実現。搭載する液晶も13.3インチTFT、1,024×768ドットと、国内大手メーカーの製品に迫る仕様となっている。ベイには、オプションとしてDVD-ROMドライブの発売が予定されているほか、将来的にはCD-Rドライブも計画されている。またセカンドHDDも搭載可能で、2.5インチ、9.5mm厚のHDD(12GBまで対応)を搭載できるフレームが1,980円で提供される。モジュールとしてではなく、フレームのみ販売というところは国内メーカーにはない、台湾メーカーらしい特徴だ。
CPUはμPGA1のモバイルPentium II 366MHzを搭載。大きな特徴は、μPGA1ソケットのCPUの差し替えが可能なことで、ユニティによるアップグレードサービスが予定されている。筐体はプラスチックとなっており、ユニティでは「ASUSTeKではマグネシウム筐体もラインナップしているが、コストと重量の関係から日本ではプラスチック筐体のみ販売する」としている。インターフェイスはUSB×1、PCカードType2×1を搭載するほか、シリアル、パラレル、PS/2、外部ディスプレイ端子といったレガシーインターフェイスも標準コネクタで装備する。
さらにオプションとしてホットプラグが可能なドック「PortDock」(19,800円)も用意される。PortDockには本体のベイと互換性がある2つのベイを装備。ただし上のべイはFDD専用で、下のベイにのみCD-ROMや、DVD-ROMなどを搭載できる。またPortDock上面に音楽CD再生用の操作ボタンと、液晶が搭載されており、単体で音楽CDの再生ができるようになっている。
筐体のサイズや重量、スペックなどは国内メーカーの製品に迫っており、CPUまで交換可能と、いい意味での台湾らしさがあり、割安感のある製品となっている。
A4サイズということもあり、キーピッチは19mmを確保。しかし、PageUpやPageDownなどが、リターンキーの右側のすぐそばにあるのは、好みが分かれるところ | 本体右側面にはベイを備える。CD-ROM搭載時には、FDDは外付けとして使用する | 液晶は片手で開くことができるようになっている |
背面にはシリアル、パラレル、PS/2、外部ディスプレイ端子といったレガシーインターフェイスを標準コネクタで装備している | 左側面にはPCカード1スロット、USB1ポートを備える | キーボードをはずすと、左側にμPGAソケット、SO-DIMMスロットが現われる。μPGAソケットにはWARNINGシールが貼られており、これをはずすと保証が効かなくなる |
オプションの「PortDock」。ベイを2つ装備しており、ホットプラグに対応している | PortDockには、シリアルやパラレルなどのインターフェイスも装備している | 上面右側には液晶と操作ボタンを搭載。単体で音楽CDの再生が可能だ |
【主な仕様】
□ASUSTeK COMPUTERのホームページ
http://www.asus.co.jp/
□製品情報
http://www.asus.co.jp/Products/Notebook/M8000/index.html
□ユニティのホームページ
(12月16日現在、この製品の情報は掲載されていない)
http://www.unitycorp.co.jp/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991216/p_note.htm
('99年12月16日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]