長瀬産業株式会社は、同社のDVD再生ソフトウェア「SOFTWARE CINEMASTER99」のアップデートサービスを11月初旬から行なっていたが、15日、一部ユーザーに対し「シリアルNOが悪意に掲載されたため、不正アクセスが正規ユーザー数の数十倍発生しサーバーがシステムダウンしました。その結果ダウンロードサービスを一時停止させていただきます」という旨をメールで配信した。
現在、ホームページ上には「現在アクセスが集中していて、うまくダウンロードできない場合があります。時間をずらして試してみてください」というメッセージが掲載されているが(22日17時現在)、ダウンロードサービスは停止している。なお、サーバーのシステムダウンはダウンロードサービスに関してのみで、それ以外はすべて通常通り運営されている。
今回の件に関して長瀬産業は「ダウンロード開始当初は正規ユーザーのアクセスがかなりあり好調だったのだが、しばらくして不正ユーザーによるシリアルNOの流出によりアクセスが殺到した。多人数が殺到したこともあるが、むしろ原因としては同じ人が何度もアクセスしていたようだ。ダウンロードサービスを開始するにあたり、こういった状況に対処すべくサーバーを強化して臨んだが、ソフトウェアを使ったかなり強烈なアタックを受けたためシステムダウンが起きてしまい、やむなくダウンロードサービスを停止した」と解答した。
今後の対応に関しては「再度、より一層のサーバー強化を行ない、期日は決定していないが近日中の再開を予定している。また、シリアルNOの流出に関しては現在検討中だが、(法的なものも含めて)何らかの対応は考えている」としている。
□長瀬産業株式会社のホームページ
(11月22日現在、この件についての情報は掲載されていない)
http://www.esm.nagase.co.jp/scantec/
('99年11月22日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]