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COMDEX/Fall '99会場レポート ストレージ編2


~ クリエイティブ、MP3エンコードアクセラレータを搭載したCD-ROM ~

会場内
期日:11月15日~11月19日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Sands Expo and Convention Center
   Las Vegas Hilton

 


●クリエイティブ、MP3エンコードアクセラレータを搭載したCD-ROM

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ドライブの真ん中の黒い部分がリモコンの受光部 カード型のリモコンが付属している リモコンでは、添付ソフトの操作も可能

 Creative Labsは、CDからMP3への変換アクセラレータを搭載したCD-ROMドライブ「iNFRA 52X」を参考出品した。添付のユーティリティを使用する事で、最大16倍速でCDから直接MP3データを作成する事ができる。CD-ROMドライブとしての読み込み速度は最大52倍速。

 添付アプリケーションなどの操作にも対応したリモコンが付属するなど、そのほかの機能も充実している。発売は近日中とのことだ。


●DVD-ROM+CD-RWドライブの一般化が進む

 8月に東芝がDVD-ROMドライブと、CD-RW両方の機能を持ったドライブを発表した。その後、同様の製品がリコーからも発売され、この機能の組み合わせが広がりをみせていた。ここCOMDEX/FallでもAOpenと、SamsungからDVD-ROMとCD-RWのコンボドライブが出品されており、より一層一般化する状況を見せている。

会場
 AOpenのドライブ「DRW4624」は書き込み6倍速、書き換え4倍速、DVD-ROMが4倍速となっており、インターフェイスはATAPI。出荷は12月で、価格は当初は399ドル程度だが、早々に299ドル程度に下がる予定という。
会場
 Samsungのドライブ「SM-304」は書き込み、書き換えともに4倍速、DVD-ROMが4倍速と、AOpenのドライブよりもCD-Rが遅くなっている。インターフェイスはATAPIで、出荷は2000年の1~2月の見込み。価格は未定。


●DVD-ROMもさらに高速に

会場
 9月に開催された「WORLD PC EXPO 99」で、パイオニアなどが10倍速のDVD-ROMドライブを参考出品したばかりだが、Samsungではそれを上回る12倍速のDVD-ROMドライブを参考出展している。CD-ROMは40倍速相当で、インターフェイスはATAPI、ローディングはトレイ方式。出荷は2000年2月としており。価格は“市場に合わせて”とのことだ。

 実際の必要性はよそに、DVD-ROMドライブ界でもCD-ROMと同じように抜きつ抜かれつの“倍速”競争が繰り広げられているようだ。


●Ultra Wide SCSI対応50倍速CD-ROM

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SCSIの50倍速CD-ROMドライブ 写真のドライブはUltra SCSI版だ

 CD-ROMドライブの速度は、ATAPIでは50倍速以上が当たり前だが、SCSIのドライブはユーザー数が少ないこともありATAPIに比べると高速化の足取りは遅い。

 そんな状況の中、ACARDから登場したのが50倍速のSCSI CD-ROMドライブ「ACD-250SU/W」だ。Ultra SCSIモデルのほかに、Ultra Wide SCSIモデルも用意されている。CD-ROMの場合50倍速でも、転送レートは7.5MB/秒程度なのでUltra Wide SCSI(最大40MB/秒)は、明らかにオーバースペック。しかし、HDDなどほかのドライブをUltra Wide SCSIで統一している場合、Ultra SCSIのCD-ROMを接続する時に別途アダプタが必要になってしまう。その問題をUltra Wide SCSIモデルを使えば、回避することができる。出荷は12月が予定されており、価格は未定。


●ZipもFireWire対応に

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こういった形で、今までのドライブにアダプタをつけて使用する 展示されていたアダプタはプロトタイプなので、無骨な格好をしている。製品版ではデザインが変更されるそうだ

 Iomegaのブースでは、「Zip 250 USB」用のIEEE-1394対応アダプタが展示されている。Zip 250 USBにこのアダプタを装着することで、パソコンとFireWireで接続できるようになる。また、今までのUSBや、PCカードでの接続では電源が別途必要だったが、このアダプタを使用するとIEEE-1394ポートから電源が供給されるというメリットもある。対応OSはWindows 98 Second Edition/2000、Mac OS 8.5.1以上。発売は2000年の第1~第2四半期としている。


●Winstation、SuperDiskとCD-ROMドライブのコンボドライブ

会場
 日立のブースでは、WinstationがSuperDiskとCD-ROMを5インチベイサイズにまとめたコンボドライブを展示している。インターフェイスはIDEで、内部でそれぞれMasterと、Slaveが割り当てられている。CD-ROM、FDD(SuperDisk)ともにブートアップが可能だ。基本的にはPCメーカーへの供給がメインで、供給先の要望によりSCSIモデルや、CD-ROMの倍速なども変更が可能としている。既にコンパックなどに採用されているという。価格は255ドル。


●IDE、SCSIスイッチャー

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ブルートランスルーセントの筐体は、結構きれい 背面には本体との接続用1本と、デバイス接続用3本の計4本のIDEコネクタが装備されている

 1台のマシンで複数のOSや環境を使い分けたい場合、システムコマンダなどのソフトウェアを使う場合が多い。しかし、ROMTECの製品「Trios」は使いたいOSに依存せず、切り替えることができる。
 というと、すごい製品のようだが、簡単にいえばIDEスイッチャーで、接続した3台のIDEデバイス(HDDなど)を、機械的に切り替えることができる。考え方としてはAVセレクターなどと同じだ。しかし、ちゃんと起動中は切り替えられなくなるという、誤操作防止機能も搭載している。5インチベイに搭載するようになっているので、ケースにHDDを納める3.5インチベイに余裕がある人には結構魅力的な製品となっている。なお、IDEだけでなく、SCSIモデルも用意されているそうだ。いずれも価格は60ドルで、既に出荷されているという。

□COMDEX/Fall '99のホームページ(英文)
http://www.zdevents.com/comdex/fall99/
□関連記事
【11月17日】COMDEX/Fall '99 レポートインデックス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991117/comdex_i.htm

('99年11月18日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp