会場:Las Vegas Convention Center
Sands Expo and Convention Center
Las Vegas Hilton
■NEC:国内未発表モデルを多数展示
NECは、液晶ディスプレイをメインに展示している。
液晶ディスプレイをアップグレードできるZ1 | 液晶部分は電源オンのまま外す事ができる |
●液晶アップグレード可能な一体型PC
ブースに展示されていた「Z1」は、日本でも流行の液晶一体型モデルだが、液晶ディスプレイをアップグレードできるのが特徴。標準で、1,024×768ドットの15インチTFT液晶を備えるが、オプションの18インチ、20インチ液晶にアップグレードできる。なお、本体はすでに発売されているが、オプションの液晶ディスプレイは未発売とのこと。
液晶一体型モデルは価格に於けるディスプレイの比重が高い上に、ディスプレイのアップグレードが事実上不可能なので、買うときは慎重に選ばざるを得ない。Z1は米国専用のモデルだが、日本国内でもこのようなアップグレード可能なモデルは可能性があるのではないか。
●サウンド指向の家庭用モデル
また、同社はCD-ROMドライブとCD-RWドライブを搭載し、Sonic FoundryのSirenやAcidなどをプリインストールした「Home Music Studio RS500」も出展している。CPUはPentium III 500MHz、メモリも96MB搭載する。サウンドカードは、Sound Blaster Live! Valueで、デジタル入出力端子を備えていないのは、米国専用モデルゆえのお国柄か。
なお、同社のブースでは、国内ですでに発売されている液晶一体型モデル「Simplem」も展示している。米国での発売は2000年で2,500ドル程度の見込み。
Home Music Studio RS500 | ドライブ部分は開閉可能なふたの内側に収められる | Simplemは米国でも2000年に発売されるという |
■日立:DVDビデオカメラを参考出品
日立ブース | DVDビデオカメラ、このまま発売されてもおかしくなさそうなデザイン |
日立は、エレクトロニクスショーなどでも出展していた、8cmのDVD-RAMメディアを搭載したDVDビデオカメラが参考出展されている。エレクトロニクスショー出展時は、アクリル越しの展示だったのに対し、今回は三脚に設置されて来場者が自由に触れられる。外観もこのまま発売されてもおかしくない状態だ。ただし、係員の説明によれば、まだ完全な動作はしておらず外観も変更されるという。
8cmのDVD-RAMはまだ規格自体が固まっていないが、傘下に日立マクセルを持つ同社ならではの展示内容といえる。展示されていたメディアは容量1.5GB。DVカメラと同等の画質で1時間の記録ができるという。記録したメディアはDVD-RAMの読み込みに対応したDVD-ROMドライブでも読みとりが可能。発売時期は、2000年後半を予定し、価格は発売時の売れ筋のDVカメラと同等の価格にするという。
■三洋:USBデジタルオーディオユニットを参考出品
三洋電機は、国内未発表のUSBオーディオユニットを参考出品した。光入出力端子と、アナログ入出力端子(RCAステレオ)、ヘッドホン端子のほか、録音や再生などのアプリケーションのコントロールやホームページの表示に対応した「Favor Key」を6つ備える。展示はMDラジカセ「MD-U4」と並べて行なわれ、本体色もMD-U4と同色のオレンジ色に塗られていた。なお、備え付けの資料の写真では青と銀に塗られている。日本での発売時期は2000年第1四半期、価格は25,000円程度という。
フロントに6つのFavor Keyを備える | MD-U4と並べて展示されている |
また、同社もエレクトロニクスショーで見せたソリッドオーディオプレーヤーのコンセプトモデルと技術サンプルを展示している。ソリッドオーディオプレーヤーはエレクトロニクスショー出品時に、パターンのみだった部分にMMCスロットとメディアが装着されている。開発は進んでおり、2000年4月頃に発売する予定だという。
エレショーでも展示されていたコンセプトモデル | 技術サンプル。MMC用スロットが取り付けられている |
すでに米国では発売が開始されているUSB端子を備えたデジタルボイスレコーダー「ICR-B200/400」も展示されている。メディアはスマートメディアで、「ICR-B400」にはフラッシュパスが付属する。PCとの接続も可能で、携帯用ながら、標準USBポートを備えている。録音時間は付属の4MBメディアで32分、16MBメディア使用時に128分録音できる(最大16MBまで使用可能)。日本でも発売予定としているが、時期は未定。
デジタルボイスレコーダー「ICR-B200/400」 | メディアはスマートメディアを採用した | USBは標準コネクタを備える |
■シャープ:Web上の音楽データ課金システムに対応したインターネットMD
シャープのブースには同社のポータブルMDレコーダーに米VOQUETTEが開発した「MiniDisc Netlink」を添付した「Internet MD」が展示されている。MiniDisc NetlinkはWeb上のオーディオデータ課金システムで、対応データを専用ハードウェアを通じてのみ再生する事ができる。現在は、アナログのオーディオ出力にのみ対応しているが、2000年1月にはUSBに対応したモデルも発売するという。日本でも発売予定としているが、詳細は未定としている。
Internet MD | MiniDisc Netlink本体 | 添付ソフト。音楽データベース機能なども備える |
なお、同ブースでは日本ですでに発売が開始されている反射型液晶とリチウムポリマー電池を採用した「PC-PJ2-HR」や、「mebius style」の展示も行なわれた。あくまで技術展示で、米国での発売予定はないとしている。
日本国内発表モデルの参考出品も行なわれた |
□COMDEX/Fall '99のホームページ(英文)
http://www.zdevents.com/comdex/fall99/
□関連記事
【11月15日】COMDEX/Fall '99開幕前日レポート~ 着々と準備が進む展示会場 ~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991115/comdex01.htm
('99年11月18日)
[Reported by taira@impress.co.jp]