'99年11月8日 発表(現地時間)
Acer Laboratories(ALi)とArtXは、ビデオチップ統合型のSocket 7用チップセット「Aladdin 7」を発表、2000年の第1四半期から製品出荷を開始する。
「Aladdin 7」は128bitメモリアーキテクチャを採用し、ArtXの3Dジオメトリエンジン、グラフィックアクセラレータをチップセットに統合。2D/3Dグラフィック機能を搭載したNorth Bridge「M1561」と、SuperI/O、サウンド機能とソフトウェアモデムを統合したSouth Bridge「M1535D」によって構成される。CPUは、K6-2、K6-IIIのほか、ほぼすべてのSocket 7CPUに対応する。フレームバッファは持たず、システムメモリとシェアすることになる。
同社では、3Dゲームのパフォーマンスは他の競合する統合チップセットの2~3倍としており、例として、K6-III/400で、Viper Racingを使用したベンチマークでは、VIAのMVP4の16.1fpsに対し、Aladdin 7では46.4fpsを記録したとしている。
同社ではAladdin 7を「パフォーマンスコンシューマ向け」と位置づけており、ALiの社長のChin Wu氏はリリースの中で「今日の低価格PC及びFree PCの問題は、エンドユーザーに低価格のPCを提供するためにグラフィックパフォーマンスを犠牲にしなければならない点にある。PCを家庭により浸透させるためには、PCによるエンターテイメントが不可欠だが、パフォーマンスが低ければユーザーの不満を招くだけである。Aladdin 7により、コンシューマ寄りの価格帯で、ゲームを楽しむパフォーマンスを提供できる」と同製品の意義を説明している。
□Acer Laboratoriesのホームページ(英文)
http://www.ali.com.tw/
□ArtXのホームページ(英文)
http://www.artxinc.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.ali.com.tw/eng/news/nov99a.htm
('99年11月9日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]