代表取締役社長 傳田信行氏 |
'99年10月26日 発表
インテル株式会社は、0.18μmプロセスによるPentium III 15機種の国内発表を行なった。製品内容は米国での発表に準じており、関連記事を参照されたい。
まず、代表取締役社長の傳田信行氏により、自社の取引も年内に100%インターネット上へ移行することが明らかにされ、今後も大きな発展が臨まれるインターネットの全セグメントへ最新のプロセッサを投入するというあいさつが行なわれた。
続いて、取締役副社長のジョン・アントン氏による新製品の解説とデモが行なわれた。アントン氏のデモは通信とセキュリティに重点が置かれたもので、クライアントPCにおいてもバックグラウンドの暗号化など、セキュリティのための演算などに向けて今後も高速なプロセッサが必要になることが強調された。また、日本からの要請によるデスクトップ用のFC-PGAパッケージ、最小のモバイル用パッケージとなるマイクロPGAパッケージなど、新しいパッケージにより、より小さいフォームファクターで、より高い性能が得られることが強調された。なお、セキュリティのデモの一環として、Pentium IIIのプロセッサIDを使用した認証を使った企業内システムの実用例が初公開された。
また、820チップセットについては「バリデーションの最後の段階でトラブルが発見された。内容は3つ以上のRIMMを使用できないというものだった。RIMMを2つに制限したソリューションについてはすでにバリデーションが終了しており、この四半期中には出荷する」と述べ、年内の出荷を示唆した。なお、840についてはこのようなトラブルは発生せず、予定通りに進行していることも確認された。
なお発表会場では、各メーカーによる0.18μm Pentium IIIのデスクトップ、ノート、サーバー/ワークステーションが多数展示された。今回の展示は、メーカーの大小を問わず、ホワイトボックスやショップブランドも含めて50音順に並べられており、非常に新鮮な印象を受けた。特にデスクトップPCは、大手メーカーよりもショップブランドの方が圧倒的に優勢で、ハイパフォーマンスのデスクトップPCの主力がメーカー品から、直販メーカーやショップブランドへ移りつつある現状が表われている。
展示されているデスクトップPCは、440BXによる700MHz(FSB 100MHz)のシステムが中心。733MHzのシステムではチップセットが810Eのものと、Appolo Pro 133Aの両方が見られたが、いずれも数は少ない。また、日立、東芝などの大手メーカーからは液晶一体型デスクトップの参考出品が展示された。
デスクトップPCはミニタワーが中心 | 東芝の試作機 | 日立の試作機 |
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press99/991026.htm?iid=jpintelhome+hl008&
□0.18μm Pentium III製品情報
http://www.intel.co.jp/jp/pentiumiii/18.htm
□関連記事
【10月26日】インテル新CPU発表会で展示されたノート:Part 1~3(Mobile Central)
http://www.watch.impress.co.jp/mobile/
('99年10月26日)
[Reported by date@impress.co.jp]