シャープ株式会社、株式会社東芝、日本アイ・ビー・エム株式会社、株式会社日立製作所の4社は、液晶ディスプレイ（LCD）の次世代インターフェイス「デジタルPVリンク（Digital PV Link）」の共同開発で合意した。4社は2000年中頃までに開発を終え、VESA、DDWG、DISMなどの標準化団体に提案する予定。

　デジタルPVリンクは、PC本体からディスプレイへ転送するデータの転送方式に関する規格。現状では画像の全データを転送しているのに対し、必要なデータだけをパケット化して転送する。これにより、書き換えられた部分のデータだけを転送したり、動画データを圧縮して送ることもできる。
　データの転送量が抑えられるほか、転送先の指定も行なえるため、1,600×1,200ドット（UXGA）を越える超高精細ディスプレイや、複数のディスプレイに個別のデータを送るマルチパネルなどに有効な技術としている。共同開発終了後に対応するディスプレイとビデオカードが商品化されるほか、ノートPCなどにも展開するとしている。

　なお、プロトコル部分の規格のため、TMDS、LVDS、GVIFなどの既存のデジタルインターフェイスと対立するものではなく、その拡張部分としてインプリメント可能としている。

□ニュースリリース（日本IBM）
http://www.ibm.co.jp/NewsDB.nsf/1999/10201
□ニュースリリース（日立）
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9910/1020b.html

('99年10月20日)

[Reported by date@impress.co.jp]