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東京ゲームショウ '99秋 レポート

TGS会場レポ:WonderSwanで、ロボットを操縦? デジカメと連携!

会場写真

会場:幕張メッセ Hall 1~8

開催期間:9月17日~19日(17日は特別招待日)



● 面白い周辺機器が目白押し! 必見のWonderSwanブース

 とにかく色々と新展開が目白押しなのが、バンダイの携帯ゲーム機「WonderSwan」だ。東京ゲームショウを前にトミーのデジタルカメラ「ミーシャ」との連携、プレイステーションとの連携などがあわただしく発表されたが、これらの多くがモックアップながらすべて展示されているのだ。

 デジタルカメラ「ミーシャ」との連携だが、専用カートリッジとミーシャをコードで接続。カートリッジにはミーシャで撮ったデータを記録する事ができるほか、落書きなどもする機能が用意されている。予定ではその落書きしたデータをミーシャに戻し、そこからパソコンにデータを転送するなんてことも可能だと言う(意味無いかもしれないけど)。もっと現実的なアイディアとしては、ミーシャで撮影した画像をWonderSwanと携帯を接続するWonder Gateでそのまま送信するというもの。やはり携帯ゲーム端末それだけで完結するのが美しいかなぁと思われる。ちなみにミーシャはカラーだが、WonderSwanはモノクロ。セーブデータは? と言えば、もちろんモノクロデータのみとのことです。

こちらがデジタルカメラ「Wonder Me-xia」。展示品はモックアップで、画面写真はシール 携帯電話とつなげる「Wonder Gate」。こちらもモックアップ 「Wonder Wave」のアップ。プレイステーションとデータをやりとりしてなにが実現されるのか?

 細かい仕様……たとえば何枚カートリッジに記録できるのか? ミーシャはビットマップだが、WonderSwanでのフォーマットは? などなど、価格も含めてすべて現在調整中で教えてもらえなかった。ただし記録枚数に関しては24枚が基準値となるとしている。

 で、発売時期が冬と言うことでもっとも開発が進んでいると思われる前述のWonder Gateだが、残念ながらモックアップのみ。ブース内ではかなり宣伝しているのだが、特に進展がないのか実機によるデモはなかった。残念。ちなみに、プレイステーションとの接続が可能となる「Wander Wave」もモックアップだけ。こちらは赤外線通信を使いポケットステーションと接続するというもの。使用目的などが今ひとつ思い浮かびにくいのだが、ミーシャで撮った写真をプレイステーションに読み込むことができるようになるので、関連のソフトが何か出てこないとも限らない。


 そんななか、もっとも注目されるのが、WonderSwanで小型ロボットのコントロールをする「WonderBORG(仮)」とカートリッジ「ROBOT WORKS」だ。
 虫の形をした小型ロボット「WonderBORG」だが、前進、後退、左右回転、左右カーブ、ストップ、鳴き声(回数指定)、仲間と交信(フェロモン発信)、ランダム回転などの動作を行なう。これらの制御をプログラムするのが「ROBOT WORKS(WanderSwan用カートリッジ)」だ。プログラムは“どうだったら”→“どうする”といった行動手順をブロックの組み合わせで作り上げる、「MindStorms」と似たもの。たとえば、“障害物があれば”→“左右にカーブ”といった具合。

ロボットが「WonderBORG」、カートリッジが「ROBOT WORKS」、そしてロボットとWonderSwanをつなぐのが「Wonder Wave」だ 展示品はすべて虫の形で、配線などがむき出しになっている。でもこれがまたマニア心をくすぐるんだなぁ

 ちなみにロボットには4つのセンサー「赤外線センサ(前左右)」、「明るさ」、「光フェロモンセンサ」、「体内時計」が収められている。光フェロモンセンサは、ほかのロボットの発する光や赤外線を受け敵や仲間と判断するもの。体内時計では10秒から60秒まででどのような行動をとるかが指定できる。
 WonderSwanとWonderBORGとの通信はWander Waveの赤外線通信を利用する。

 かなり細かい動きを指定でき、プログラムも簡単ながら応用範囲が広い。とにかく面白そうなおもちゃではある。で、一番重要な製品化への道だが、展示員によれば「あくまでも展示出品」と言う。価格も、「オフィシャルではないが1万円程度だろうか」と歯切れが悪い。展示されていたのはセンサーむき出しのものだったので製品化に向けてもう少し大きくしていくだろうと言う(そのほうが扱いやすいと言うことらしい)。来場者の反応は最高だそうなので、製品化の時期は想像よりは早いかもしれない。


● Dreamcastはソフトで勝負!

 セガ・エンタープライゼスのブースは新作ソフトでイッパイだ。特にブース中程に設置された「スペースチャンネル5」は大好評で、いつも人だかりができている。また、表には次の通信対戦ゲームの切り札とも言うべき「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」が展示されている。ここにはバーチャロン用の専用コントローラでソフトを楽しむことができる。また、11月11日に発売されるソニックチームの新作「チューチューロケット」のコーナーでは、同梱が予定されている「スケルトンオレンジコントローラ」を触ることができる。ドリキャスカラーでなかなかかわいらしい出来だ。

 Dreamcast関連製品ではZipドライブが秋に予定されていたはずだが、ブースには影も形もなく、ハード関係は一段落といった感じか。ただ、SNKブースにはDreamcastと接続できるNEOGEO Pocketが展示されていた。

SNKブースで見ることができる無線ユニットとDreamcastとの接続キット Dreamcastのスケルトンオレンジコントローラ。ケッコウいけてます パチンコの老舗ダイコク電機のDreamcast用ソフト「ネッパチ」。その名の通りネットでパチンコだ。大当たりが出るとネットを通じてサーバーに記録が残り、当たりに応じてラスベガス旅行などの商品が当たるというもの。この手の商売は成功した前例がないのだが、こちらはどうか? とりあえず注目度は高そうだ

□CESAのページ
http://www.cesa.or.jp/
□東京ゲームショウ '99秋のページ
http://www.cesa.or.jp/cesa/tgs/index.html

('99年9月17日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp