会場:幕張メッセ HALL 1~8
ゲーム関連の展示は、ホール1のPC GAME ZONEを中心にPCパーツメーカーなどでもポツポツと楽しむことができる。そんな中からちょっぴり注目のゲーム周辺機器をひろってみたいと思う。
●発車オーライ! Train Simulator専用コントローラ第2弾
ポニーキャニオンのブース(GW1000)では、実写画像を使った電車運転シミュレーションゲーム「Train Simulator」を大々的にプッシュ。10月20日に発売予定の専用コントローラ「Master ControllerII for Train Simulator」の試作機2台を設置し、デモを行なっていた。ポニーキャニオンは'98年3月にシングルハンドタイプを発売していたが、ユーザーの要望が多く、新たにダブルハンドルタイプを発売することになった。ちなみにお値段は19,800円。
会場で展示されていた試作機を見た限りではガッシリした作りで、マニアも納得の出来だ。会場では鉄道好きなおじさんが、キラキラと輝く少年の目でパソコンに駆け寄り、「いっちょやったるか!」のかけ声と共に運転手に早変わり。なかなかパソコンの前から離れない状況が数多く見られた。
□ポニーキャニオンのホームページ
http://www.ponycanyon.co.jp/
□Master ControllerII for Train Simulatorのニュースリリース
http://www.ponycanyon.co.jp/wtne/other/mascon-2.html
●ちょっぴり興味津々、飛び出すゲームを楽しむ
3Dゲームを擬似的に立体的に見せる周辺機器がいくつかのブースで展示され来場者の興味を引いていた。
たとえば出光興産のブース(3322)。なぜ出光興産がパソコン関連展示会に出展するのか一瞬悩んだのだが、ブースでは「立体映像表示システムSHADIO」を大々的に展示していた。どうやら新規事業として参入したようで、ブースでも展示員が熱心に説明して回っていた。
システム的にはディスプレイの前に設置する液晶シャッターと、プレーヤーがかける偏光眼鏡、液晶シャッターと連携を取るシンクロナイザーなどがセットとなっており、これにプラス2D/3Dコンバータやゲームを立体化するためのドライバソフトが必要だ。すべて込みで希望小売価格は65,600円だが、会場のショップでは49,800円で販売されている。対応APIとしてはDirect3D、OpenGL、Glideにすべて対応している。
試した印象としては、メガネが軽くちらつきも少ない点が好印象。で、実際にどれくらい立体的に見えるかと言えば、「STAR WARS Epsode1 RACER」ではイマイチといった感じか。逆にセガの「セガラリー2」はなかなかの迫力。ソフトによって立体化の差が激しいのが気になった。
このほかでは、3~4台のマシンで立体ゲームを楽しめるのが、ASUSTekのブース(6121)。また、アスクのブースではエルザの「ELSA 3D REVELATOR」を使い「TomeRaider 3」などを立体で楽しむことができた。ユーザーとしては、どれほど立体的に見えるのかといった不安要素がある製品だけに、こういった機会に自分の目で確かめるのが一番だろう。
出光興産に展示されていたシステム「SHADIO」。少し高価な気がする | ASUSTekのブースではVR-100が展示されていた。通路側に接していたため、通りがかりの来場者がプレイする姿が見られた |
●3D音響システムも楽しめる
前述のアスクのブースでは3D音響システムとして有名な「AUREAL」の音響システムの展示も行なわれている。アスクのブースではゲームの体験コーナーが用意されているのだが、音響効果を楽しめるように気を使っている点が好感触だ。ぜひこの機会に体験して欲しい。
新潟キヤノテックのブース(2323)でも丸形のスピーカーをパソコンの四方に設置した立体音響システム「OdysseySound4」を展示していた。
3D音響システムも効果のほどに興味はあっても、スピーカーの設置など手間がかかったり、スペースを取るのもまた事実。こちらも会場で効果のほどを確認してみてから購入してみてはいかがだろうか?
アスクのブース。それぞれが個室となっており、ゲームの音響面にも気が配られている | 新潟キヤノテックのブースに設置されているゲームシステム。家庭にこれだけのシステムを持つ人は少ないのでは? |
□WORLD PC EXPO 99のホームページ
http://wpc99.nikkeibp.co.jp/
('99年9月9日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]