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WORLD PC EXPO 99 展示会場レポート 自作PC/パーツ編
これから出てくる最終世代BXとSlot A対応マザーボード

WORLD PC EXPO 99 会期:9月7日~11日(7日は特別招待日)

会場:幕張メッセ HALL 1~8


 WORLD PC EXPO 99では台湾のマザーボードベンダーが、多くの新作マザーボードを展示していた。その中から今もっとも注目されているAMD Athlon対応マザーボードと、Intelの440BXを搭載したマザーボードの最終型とも言える製品を中心に紹介したい。


■UltaATA/66対応IDEコントローラチップを搭載した440BXマザーボードが数多く展示

 '98年4月に登場したIntelの440BXチップセットも、すでに搭載マザーボードは完成型と言えるまでに熟成されている。結果、どのマザーも似通った仕様になりつつある。各ベンダーとも他社との差別化を図ろうと努力しており、その一つとして打ち出されたのがUltra ATA/66への対応だ。440BX自体はUltra ATA/33までしか対応していないが、Ultra ATA/66に対応したIDEコントローラを別に載せることで、これを実現させている。最初に製品化したのはABITだが、この成功を見て各社とも追従してきたようで、他社からも同様の製品がいくつか出品されている。

 また、特徴を出す一つの方法として基板に色を付けるという方法もあるが、AOpenのブースでは大ヒットマザーボードAX6BC TypeR V.specのカラーバージョンを参考出品している。用意されているのは、通常の緑の他に、赤、黄、黒、青の計5色で、今のところ製品化の予定はないが、今回評判の良かったカラーが将来の製品に採用される可能性もあるそうだ。

TI6NB6とTI7NB6 Ultra ATA/66チップ GA-BX2000+
TMC(Taiwan My Comp)が展示していたUltra ATA/66対応のTI6NB6(右)とTI7NB6(左)。 TI6NB6と、TI7NB6に搭載されていたACARD製のUltra ATA/66対応IDEコントローラ。 GIGABYTEのブースに展示されていたGA-BX2000+。PROMISE TECHNOLOGY製のUltra ATA/66対応IDEコントローラを搭載している。
SY6BA+IV SY6BA+IVUltra ATA/66チップ CHAINTECHのi820
SOYOのSY6BA+IV。Ultra ATA/66以外にも30通りのFSBやSTR(Suspend To RAM)など流行のスペックを満載。 SY6BA+IVに搭載されているのは、ABITのBP6やBE6にも採用されているHighPoint Technology製のUltra ATA/66対応IDEコントローラチップ。 440BXではないが、CAINTECHのブースで配布されていたパンフレットには、Ultra ATA/66対応IDEコントローラを載せ、IDE RAIDにも対応したi820マザーボードが掲載されている。
Winfast ATA 66 Winfast ATA 66のUltra ATA/66チップ 5色のAX6BC Pro
最近、マザーボードベンダからUltra ATA/66対応IDE増設カードの発売が相次いでいるが、ビデオカードベンダーとして有名なLeadtek ResearchからもWinfast ATA 66が登場。 Winfast ATA 66に搭載されているUltra ATA/66対応IDEコントローラ。「CMD」とマーキングされているが、こちらも詳細は不明。 AOpenのAX6BC TypeR V.specカラーバージョン。緑、赤、黄、黒、青の計5色。ちなみに今のところ人気が高いのは黒だそうだ。


■Athlon用マザーボードの展示が相次ぐ

 今回のEXPOでは、VIA TechnologiesのAthlon用チップセットApollo KX133がデビューを飾ったが、AMD-750を搭載したAthlon用マザーボードにもいくつか新製品が登場している。すでにショップで購入できる製品や、秋葉原などでサンプル展示されている製品を除き、会場でしか見られない新製品をここで紹介しよう。

ViA Apollo KX133 FW-K7VM
Apollo KX133を搭載したマザーボードはAMDとViAのブースの2カ所で展示されている。モデルナンバーとしてVT5233Aという型番が振られており、ViA自身によるサンプルボードだと思われる。 EXPOの開幕直前に発表されたフリーウェイのFW-K7VM。フリーウェイおなじみの赤い色とオーバークロッカー好みの仕様は健在。
AK71 TK7AG SY-K7AIA
AMD-750を搭載したAOpenのAK71。この後すぐにApollo KX133を搭載したAK72というマザーボードに移行するため、AK71は少量のみの生産になるとのこと。 TMCのTK7AG。これもAMD-750を搭載しており、AOpenのAK71とよく似ている。 こちらもAMD-750を搭載したSOYOのSY-K7AIA。ほぼリファレンスデザイン通りの仕様になっている。


□WORLD PC EXPO 99のホームページ
http://wpc99.nikkeibp.co.jp/

('99年9月8日)

[Reported by aoyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp