NTT DoCoMoのブースでは、PDC通信機能(デジタル携帯電話)を搭載したノートPC「Mobile Warrior」(東芝製)と、PHS通信機能を搭載したノートPC「SeaLion」(NEC製)の試作機が展示されている。
従来、ノートPCでモバイル通信を行なおうとすると、ノートPCと携帯電話やPHSをケーブルで接続するか、PHS通信機能内蔵のPCカード「Mobile Card P-in」等をノートPCに差し込んで利用することが必要だった。今回、参考出品されたノートPCを利用すれば、これ1つでモバイル通信が可能となる。いずれのノートPCも、着信すると自動的にPCが起動し、メールやFAXを受信したりする機能や、回線が通信可能になった時点でメールを自動的に送信する機能などが搭載されている。
Mobile Warriorは、218×163×28(幅×奥行き×高さ)mmという大きさで、重量は約1.2kg。Librettoシリーズをベースにしているようだが、奥行きが若干長くなっている。一方のSeaLionは、254×211×42.5(幅×奥行き×高さ)mm、重さ約1.5kgとなっている。Mobile Warriorについては、発売時期等については未定とのこと。SeaLionについては、来年の夏頃に発売される予定だという。
開いたところ | トップ | 底面 |
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P-doco? | NAVIEWN | W-CDMA端末 |
また、同社ではPHSを持っている人の居場所を確認できる「いまどこサービス」を提供しているが、利用するPHSから通話機能を取り去り、サイズをポケベル程度におさえた「P-doco?(ピードコ)」と呼ばれる端末が展示されている。同社では今秋より同端末を使ったサービスを提供する予定。通信料金についても通常のPHSを利用したものより安くなる見込み。
それと並んで、米SnapTrackのGPS技術を内蔵したPDA「NAVIEWN(ナビューン)」も見ることができる。GPSと携帯電話を組み合わせ、GPSでは位置情報の取得が困難な繁華街や室内でも歩行者ナビゲーションを可能にしている。
このほか、発売中のiモード端末やポケットボードに加え、W-CDMA端末のコンセプトモデルなども展示されている。
□WORLD PC EXPO 99のホームページ('99年9月7日)
[Reported by yuno@impress.co.jp]