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任天堂、インターネット接続可能な次世代ゲームボーイの仕様を一部公開

山内社長
任天堂の山内 溥取締役社長


山内氏&上月氏
ガッチリと握手を交わした任天堂の山内取締役社長と、コナミの上月取締役社長
 任天堂株式会社は、次世代携帯ゲーム機として2000年8月の発売を予定している「ゲームボーイアドバンス」の仕様の一部を公開した。また、「ゲームボーイカラー」、「ゲームボーイアドバンス」と携帯電話、PHSを繋ぐ専用アダプタを2000年4月に発売すると発表した。
 同時にコナミ株式会社と提携を結び合弁会社「モバイル21株式会社」を設立。ゲームボーイ用通信ゲームの開発、及び松下と共同開発中の次世代コンシューマゲーム機「ドルフィン(仮称)」のソフト開発を行なうと発表した。

 ゲームボーイアドバンスの仕様は以下の通り。

 サイズ的には現在のゲームボーイカラーを横にしたサイズとほぼ同様となる。ただし、液晶はゲームボーイカラーの40×44mmから横長になり、かなり大きくなっている。
 リリースによれば、専用の通信アダプタと携帯電話、PHSを接続することでネットを通じてチャットをしながら通信対戦ゲームを楽しめるとしている。さらに別売の専用デジタルカメラを取り付け通信相手の顔を見ながらゲームを楽しめるという。
 また、ゲームボーイアドバンスで現行のゲームボーイ、ゲームボーイカラーのソフトも遊べるという。

 ゲームボーイアドバンスのソフト開発に関しては「今はまだ発表できる段階ではない(山内社長談)」としながらも、コナミとの新会社設立に関する話の中で「コナミの得意な野球、音楽ゲームが当初は考えられる」といった発言があった。また、「新会社(モバイル21)で開発したソフトはすべて、コナミの販売網で取り扱うが、任天堂のキャラクタを使ったソフトに関しては任天堂の販売網を使う(上月社長談)」といった発言もあり、マリオ、ポケットモンスターといった同社の人気ソフトが開発される可能性は高い。

 山内社長は発表会で「電話のインフラが米国とは違うため、米国で現在流行っているネットワークゲームをそのまま日本に持ってきてもジャンルとして立ち上がらない。そういった意味では発想を変えなければユーザーを獲得できない。今回の企画(ゲームボーイアドバンス)は携帯電話の爆発的な普及が前提条件としてある」と語り、ネットワークゲームに関する新たなゲームの開発意欲を語った。

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nintendo.co.jp/n10/news/990902a.html
□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.konami.co.jp/press/r.11.09.02.html

('99年9月2日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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