会場:NewYork Jacob K. Javits Center
普段は、Macworld EXPOやApple ComputerのWWDCといったレポートをお届けしているワタシが、今回はなぜかニューヨークまでやってきてしまったうえに、何やら場違いな場所に立ってしまっている。まぁ、場違いならば場違いらしく、まさに野次馬的な視点でおもしろネタを少々拾ってお届けすることにしょう。
■なんちゃってiMacが登場!?
ノンポリなんだか、確固としたポリシーがあるんだかよくわからないが、ここまでできれば立派と思いたくなる“なんちゃってiMac”。もちろん、これは俗称で(言っているのはワタシだけなんだが)、正式な名称は『E-Power』。Future Powerの製品で、8月頃の出荷を予定しているという。もちろんアーキテクチャはPCそのもので、CPUにCeleron 400MHzを搭載している。展示されていたモデルは1色だけだが、5色の“ブリリアントなジェムカラー”「アメジスト」、「ルビー」、「トパーズ」、「エメラルド」、「サファイア」が用意されているというから、いろんな意味でスゴイ。思うにこれは「サファイア」かな。フルーツよりはジェムのほうが高級感あるはずなんですが、どーも、見てくれというか本体の素材がチープ。お値段もチープで799ドル~ということです。
正面からみた印象は昭和30年代ぐらいのテレビって感じでしょうか。キーボードの形は、よく似ていますね | 背面のインターフェイスを確認すると、シリアル、パラレルに加えて、モデムを内蔵しているのがわかる。さらにUSBとLANポートもあって、かなりの充実ぶり |
□Future Powerのホームページ
http://www.futurepowerusa.com
■当選したらCabドライバーに転身!?
Radiusブースには、どーんとフォルクスワーゲンの「New Beetle」が登場。いかにもニューヨークらしく、イエローのCabスタイルにペイントされている。ルーフ上にある「TAXI」のランプもまた愛しい。もちろん、これは応募者のなかから抽選で1人にプレゼントされる賞品。そういえばRadiusは、サンフランシスコのMacworldでiMacライクにペイントした「New Beetle」も展示していました。“ところ変われば、品変わる”という好例。
これで走ったら、ニューヨークでも日本でも目立つでしょうな。もちろん応募してきましたけど…… | 抽選の応募用紙が、いかにもあちらのタクシーの領収書ふうなデザインというのもナイスです |
TOSHIBAブースに展示されたデジタルカメラ「PDR-M5」。日本でもお馴染みの「Allegretto M4」と同等のスペックに、光学3倍ズームとデジタル2.5倍ズームを追加した製品。ブースで伺った話によると、米国内では光学ズーム機能の要望が高いため、日本に先んじて9月に799ドルで出荷予定という。しかし、ボディの大きさや厚みはどちらかといえば米国向けのビッグサイズ。日本国内で販売するかどうかは、ボディサイズの再検討や米国での反応をみながら決定するとのこと。
展示されていたのはモックアップのみ。実際に手にとってみるとバランスはいいが、本体の大きさと厚みはやはり、アメリカンサイズかなという印象も | ダイヤル部分や、コマンドボタンの操作性はよさそう |
□TOSHIBAのホームページ
http://www.dsc.toshiba.com
■カシャッと写して、3Dモデルができあがり
MINOLTAブースに参考出展されたDimage EXに接続して利用する3Dキャプチャユニット「MILOLTA 3D 1500」。見出しほど簡単というわけにはいかないが、MetaCreations製のソフトウェア「MetaFlash」と連携して、撮影した画像を3Dデータへと加工する。デモンストレーションでは、人の頭部をデフォルメして3D化したり、カメラ自体を撮影してフレームモデルにするなど、Web Publishingや工業デザインへの応用例が紹介されていた。
Dimage EXの特徴でもある、レンズとボディの連結部分に3Dキャプチャユニットを挟み込んで利用する | カメラをキャプチャして3Dモデル化。デジタルカメラ同様の操作感で利用できる3D入力機器として紹介されている |
□MINOLTAのホームページ
http://www.minolta.com
晴天のニューヨークで乱舞する赤い傘の謎など、やじうま的レポートは明日も続きます!?
□PC EXPOのホームページ(英文)
http://www.pcexpo.com/
('99年6月24日)
[Reported by 矢作 晃]