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フォーラムの設立に際して記者会見が行なわれ、富士通のストレージプロダクト事業本部 主席部長 小川紘一氏が3.5インチMOの現状と将来について解説した。
まず、「MOドライブの価格が順調に下がって、出荷台数を伸ばしている」と述べ、パソコンの出荷台数に対する比率も'95年の7~8%から、'98年には16%と倍増しており、2000年には20~22%になるといういう予測を示した。メディアに関しても現在では、パソコンショップだけではなく、カメラ店、文具店、コンビニエンスストアでも販売されており、国内では一般にかなり浸透したメディアであることを強調。また、正確な日程は明らかにされなかったが、1~2年後に2GB程度の容量が、2~3年後に5GB容量が実現できるというロードマップを提示した。
次に100MBのファイルコピーで、IomegaのリムーバブルHDD Jaz(1GBモデル)と比較して、GIGAMOは3割以上高速というデータを示し、「今までMOドライブは“遅い”というイメージがあったが、現在ではHDD代わりとして使用できるようになった」と、ファイルアクセスの高速さを強調。3.5インチMOをHDDに近い性能と、信頼性をもった“Giga Floppy”と位置付け、高速ランダムアクセスと、高速転送というメリットを活かし、ワークファイルや、ファイルのバックアップとして使用できるとした。またMOより大容量であるDVD-RAMなどのDVDファミリとの棲み分けは「アクセス速度の速さをそれほど必要としない家庭向けデジタルVTR市場は、DVDファミリが受け持つだろう。しかしそれほど大容量を必要としないテキストやグラフィック、高速なランダムアクセスを必要とする分野はMOが受け持つ。またMOは下位互換を保っているので、今まで蓄積したデータをそのまま利用できるというのも大きなメリットだ」と語った。
MOドライブのパソコンへの標準搭載については、「パソコンの価格が安くなったため、標準搭載は難しいだろう。そのため、標準搭載について積極的に働きかけるつもりはなく、BTOなどのオプションとして用意していただく」(富士通)としている。また、現在苦戦している米国での戦略は、「米国は低コスト要求が強く、今すぐに真正面から取り組むつもりはない」という意見でドライブメーカー3社が一致。まずはヨーロッパ、アジアで外堀を固めてから米国への普及を図るとした。
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□MOフォーラムのホームページ
http://www.mo-forum.gr.jp/
('99年6月21日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]