Windowsロードマップ。基本的にWinHECのものと変わりないという |
インターネット接続共有のコントロールパネル。設定数が少なく簡単であることを強調 |
Windows 98 Second Editionは、Windows 2000ベースのコンシューマ向けOSの登場までの間を埋める製品の第1弾で、Windows 98のバグフィックスを中心としたアップデートバージョンとなる。ちなみに今回発表されたロードマップによると、2000年以降に「Consumer Windows in 2000(仮称)」の発売を予定しており、その後マイクロソフトが「次のメジャーリリース」と称しているWindows 2000ベースのコンシューマ向けOSが発表される予定。
Second Editionで変更された点は、大きく以下の4点。
マルチメディア機能に関する変更としては、WMT 4.0(Windows Media Technologies 4.0)対応のWindows Media PlayerとDirectX 6.1ランタイムの搭載が挙げられる。
最新のハードウェア技術への対応は、IEEE-1394サポートの強化とUSBモデムサポート。IEEE-1394は、SBP2(Serial Bus Protocol)対応の周辺機器をサポートしたことで、HDDやCD-R、DVD-ROMなどの接続が可能となった。また、SONYのハンディカムなどのデジタルビデオカムコーダの接続もサポートされるもの。USBモデムサポートに関しては、USB Communication Device Class Ver.1.1に対応したモデムが対象で、WDM(Win32 Driver Model)Classで標準サポートされる。
このほか、先日話題となった「ユーザー登録ウィザード」のユーザープライバシーが送信される不具合や、ハードウェアサポートの不具合に関するバグフィックスが行なわれている。また2月、4月にすでに発表済みの西暦2000年問題対応モジュールも統合されている。このほかでは、IME98 SR1.1が収録されるほか、Outlook Express 5も若干の変更が加えられる。
今回、システム要件に若干の変更があり、HDDが若干増加しアップグレード版は200~380MB、スタンダード版は445MB(FAT16の場合、FAT32の場合310MB~390MB)となった。また、メモリが現行の16MBから24MBへ変更された。CPUは従来どおり486DX/66MHz以上。
Windows 98 Second Editionは、対象ユーザー別にいくつかの形態に分けて提供される。
製品名 | 製品内容 | 対象ユーザー | 提供形態 |
ServicePack 1 | Windows 98の問題点を修正したもの(Y2K Update、IE4.01 SP2、各種修正モジュール) | 既存Windows 98ユーザー |
・Windows Updateよりダウンロード ・有償でのCD-ROMサービス ・雑誌付録への添付 |
Second Edition Update CD | 上記ServicePack 1の内容プラス、IE5、インターネット接続共有機能などの新機能 | 既存Windows 98ユーザー | 有償でCD-ROMサービス |
Second Editionアップグレード版パッケージ | Windows 3.1/95からのバージョンアップ | Windows 3.1/95ユーザー | 店頭などでの販売 |
Second Editionスタンダード版パッケージ | Windows 98 Second Editionフルバージョン | 新規ユーザー | 店頭などでの販売 |
マイクロソフトは、Windows 98からのアップグレードパッケージ「Second Edition Update CD」とWindows 3.1/95からのアップグレードとなる「Second Editionアップグレード版パッケージ」は、パッケージなどで変化を付けるとしてるが、ユーザーにとって区別が付きにくい可能性があるとして注意を呼びかけている。
□マイクロソフトのホームページ
(5月28日現在、この情報に関する情報は掲載されていない)
http://www.microsoft.com/japan/ms.htm
('99年5月28日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]