日本IBM、B5ノートPC「ThinkPad 240」

 
'99年6月26日出荷

IBM PC Direct価格:239,000円

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 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、B5サイズのノートPC「ThinkPad 240」を、6月26日から出荷を開始する。Windows 98搭載の「2609-21J」と、Windows 95搭載の「2609-25J」の2モデルを用意。いずれも価格はオープンプライスだが、直販価格(IBM PC Direct)は各239,000円となっている。

 ThinkPad 240は同社が、18日の「ビジネスシヨウ '99 TOKYO」で型番未定で参考出品していた製品。型番的にはThinkPad 235の後継となるが、日本IBMでは「ThinkPad 235のA5サイズでフルポート搭載、ThikPad 701のフルピッチのキーボード、535の機動性を併せ持った本格派のモバイルマシン」としている。外形寸法は260×202×26.6mm(幅×奥行き×高さ)で、ThinkPad 535と比べ幅で13mm、奥行きで15mm大きいが、厚みは14.4mm薄くなっている。重量も380g軽くなり1.32kg。

 キーボードは、右端のキー幅が狭くなっているもののキーピッチ18mmを実現。「今までのサブノートPCは、米国人に触ってもらうとキーボードに不満がでた。240でやっと満足のいく評価が得られた。そのため、サブノートPCとしては初めて北米でも販売する」と述べている。なお、北米でも販売するため国際保証対象機種となっている。また、英語キーボードへの交換サービスが7月に予定されており、価格などの詳細は同社のWebで告知される。

日本語キーボード。右端のキーの幅が狭いのが気になるが、キーピッチは18mmを実現してる。

英語キーボード。交換サービスが行なわれる予定。こちらは、右端のキーも等幅だが、Enterキーは横長なので、好みが分かれるだろう。

 その他に特徴としてパラレル、シリアル、外部ディスプレイ、PS/2といったレガシーインターフェイスが汎用コネクタで搭載されていることが挙げられる。このことについて同社では「今までのThinkPadユーザーは、既に本体にインターフェイスがあるものとしてセッテイングしている。そのマシンと置きかえるためには、どうしても本体に全てのインターフェイスを搭載する必要があった」としている。

背面部。シリアル、パラレル、外部ディスプレイ出力を装備。

本体向かって左側面。モジュラ、FDDコネクタ、PCカードスロットを備える。また、ヘッドホン、マイク入力に加え、ライン入力まで装備しているのは驚きだ。

 CPUはモバイルCeleron 300MHz、メモリ 64MB、HDD 6.4GBを搭載。液晶は10.4インチTFTで解像度800×600ドット、1,677万色表示と、モバイル機としては必要十分な性能となっている。ただし、ThinkPad 235の特徴であった3基のPCカードスロットは、240では1基となった。しかし、V.90/K56flexモデムが内蔵されているほか、USBインターフェイスも搭載しているので、ほとんどの場面で困ることはないだろう。

本体向かって右側面。PS/2とUSBを装備。写真は大容量バッテリー・パックを装着してチルトしているところ。

バッテリー・パックと本体。比較のため真中にタバコの箱を置いている。左上が大容量、左下が標準。

 バッテリ駆動時間は約1.9時間。オプションの大容量バッテリー・パック(270g、22,000円)に差し替えれば、約4時間駆動が可能。また、大容量バッテリー・パックを装着すると、キーボードが傾斜するので、キーボードが打ちやすくなるとしている。


【主な仕様】

□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□製品情報
http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tp24095/tp24095a.html
□関連記事
【5月18日】ビジネスシヨウ '99レポート「ThinkPad 235の後継機が出現?」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990518/bs99_1.htm

('99年5月26日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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