VIA Technologiesは23日、東京都品川においてPC133/266の技術セミナー「VIA、PC133/266 Technology Forum '99」を開催した。セミナーにはVIAだけではなく、メモリーメーカーとしてNEC、Micron、日立、SAMSUNG、Hyundai、Seimensの6社も参加した。
今回は、VIAがPC133への対応に際して更新したチップセットのロードマップなどを中心にお伝えする。
■PC-100からPC133に、そしてDDRへ
まず、PC-100からPC133への移行に重要なこととして「現在の施設を大きく変えずに低コストで作れ、ロイヤリティーフリーであること」などを挙げた。さらに、PC133が必要とされる背景として「UMAを利用したり、AGPが4Xになることなどでメインメモリのバンド幅の拡張が必要になってきている」と解説。「PC133はサーバーやワークステーションから、ノートPC、コンシューマPCまで広がっていく」とした。
PC133のマーケットについては、対応チップセットの提供などを通して、リーディングベンダーと共に育てていくと述べた。またPC133は、Double Data Rate SDRAM(DDR)を使用したPC266(DDR)への掛け橋となり、PC133が'99年から、PC266が2001年から立ちあがるというスケジュール表を示した。
インテルでは、次世代のメモリとしてDirect RDRAMを採用すると発表しているが、それはまだ“技術”であり製品ではないとして、サンプル出荷などが開始されているPC133やDDR対応メモリの優位性を強調。VIAが考えるメモリ規格の進化は「PC-100 → PC133 → PC200/266(DDR)→ DDR-2」であるとした。
■Slot 1/Socket 370用チップセット「Apollo Pro」がPC133対応に
PC133対応「Apollo Pro Plus」。型番が「693」から「693A」となった。 |
Socket 7用のチップセットについては「FSB 133MHz対応のCPUの予定がないので、PC133対応チップセットを作る予定はない」と述べた。
■「693A」搭載、PC133対応マザーボードを各社が展示
今回のフォーラムではセミナーと別会場が用意されており、そこにマザーボードメーカー7社が693Aを搭載したマザーボードを展示した。
EPoX「EP-6VBA/3VBA」、SOYO「SY-6VBA 133」、ASUS「P2V 133MHz」、AOpen(Acer)「AX63Pro」、 Iwill 「VD133」などが、いずれも5月中旬から6月にかけて出荷されるという。そのほかでも、FICでは「KA-6110」の発売を検討しているという。価格的には従来の「Apollo Pro Plus」搭載マザーボードとほとんど同じになるとのことだ。これらのマザーボードは、PC133対応に加えUltra ATA/66へも対応しており、その点でもインテルのチップセットに先んじた形となっている。
【EPoX、EP-6VBA】 | 【SOYO、SY-6VBA 133】 | 【ASUS、P2V 133MHz】 | 【AOpen、AX63Pro】 |
【Iwill、VD133】 | 【FIC、KA-6110】 | 【Tekram】 |
【AOpen、TNT2搭載ビデオカード】 | 【AGP-V3800用3Dゴーグル】 |
□VIA Technologiesのホームページ
http://www.via.com.tw/
□ニュースリリース
http://www.via.com.tw/news/99pc133fnr.htm
('99年4月23日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]