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株式会社日立製作所は、メモリとコントローラを1チップ化したフラッシュカード市場に参入、16MBのフラッシュMultiMediaCard(MMC)を5月からサンプル出荷を開始し、'99年秋頃に量産する。小型な点を活かし、携帯電話などの携帯情報機器や、ポータブル音楽プレーヤーなどで標準化を推進するという。価格はオープンプライスだが、CFカードと同額程度になるとしている。
他メディアとの比較。左上から時計まわりに、CFカード、スマートメディア、MMC、メモリースティック |
MMCは、大きさ24×32×1.5mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約1.5gの小型フラッシュメモリカード。米SanDiskを中心に43社からなる標準化団体「MultiMediaCard Association」によって標準化作業が行なわれている。参加企業にはソニー、ノキア、Motorola、キヤノン、京セラなどが含まれる。
同社では多値技術を採用した128Mbitフラッシュメモリと、RISCマイコン「SuperH」のCPUコアをベースとしたセルベースICのコントローラを1チップに集積した。コントローラとメモリを1チップ化したのは業界で初めてという。16MB以上の容量を持つものについては、32MBを8月に、64MBを’99年、128MBを2001年に計画している。1GBを越えるものについても視野に入れているという。また、16MB以下の容量についても、'99年中に4MBと8MBをサンプル出荷するとしている。
発表会場では、MMCを使用したハードウェアとして、独PONTISの携帯用MP3プレーヤー「MPlayer3」が展示されていた。単3電池2本で駆動し、MMC2枚を内蔵できる。なお、MPlayer3は、フロンティア神代ですでに販売されている。
本体左右の膨らみにそれぞれ1本づつ単3電池を内蔵できる。MMCは2枚まで内蔵可能 |
□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9904/0422b.html
□MPlayer3の製品情報
http://jp.mplayer3.com/site_j/frame_j.htm
□関連記事
【'98年3月27日】MMCを使ったMP3プレーヤーとSmartMedia対応mpman登場
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/990327/etc.html#mp3
('99年4月22日)
[Reported by taira@impress.co.jp]