日本HP、IA-64対応サーバーを発表、マザーボードを公開

発表会場 '99年4月15日 発表

標準価格:1,501万円から

連絡先:カストマ・インフォメーションセンタ
     Tel.0120-081-565



マザーボード CPUスロット部
マザーボード CPUスロット部
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、インテルの64ビット命令セット・アーキテクチャ「IA-64」対応のマザーボードを採用したUNIXサーバー「HP9000 エンタープライズ・サーバ モデル N4000」を発表した。量産出荷が6月下旬からで、価格は1,501万円から。

 マザーボードは、IA-64ベースで設計されているが、バスコンバータによりPA-RISCも搭載できる。対称型マルチプロセッサ構成で、最大8CPUまで拡張可能。当初はPA-RISCのPA-8500(360MHz/440MHz)のみが用意されるが、IA-64ベースのCPUがリリースされれば、差しかえるだけでアップグレードできる。OSはHP-UX11。IA-64ベースのCPUを搭載した場合は、HP-UX11上のすべてのアプリケーションの動作を保証するほか、Windows 2000も利用できるとした。

 同社では、まだ対応CPUのないIA-64ベースのシステムを発表した理由について「将来的に、PA-RISCの性能向上の限界が来る可能性があるため」としたほか、「HPでは、1年間で性能が約2倍向上したサーバー製品をリリースする計画があり、それに沿ったもの」と述べた。

 また、IA-64ベースのCPUでIntelから最初にリリースされる予定の「Merced」について、パフォーマンスがPA-RISCチップに及ばない可能性があるのではないかという質問に対し、「現時点ではMercedのパフォーマンスに関して答えることはできない」とした。しかし「PA-RISC、IA-64とも、その時点でパフォーマンスの良いものを順次提供していく。IA-64は採用するがMercedを採用するとは言っていない」として、Mercedのパフォーマンス次第では、Mckinleyまで採用を見送る可能性も示唆した。

□日本HPのホームページ
http://www.jpn.hp.com/
□ニュースリリース
http://www.jpn.hp.com/Corp/pressreleases/FY1999/eao29n4000.html
□関連記事
【3月10日】後藤弘茂のWeekly海外ニュース
「Intelのロードマップとコードネームを大整理」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990310/kaigai01.htm

('99年4月15日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp