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セイコーエプソン株式会社は、消費電力70mAのPCカード型GPSを開発した。サンプル出荷を5月から、OEM供給を今夏から開始する。具体的な供給先や、価格などについては未定で、対応する地図ソフトについては現在確認作業を進めているとしている。
同社では、「消費電力70mA(標準値)は従来の同等製品の約1/2でPCカード型では世界最少」としている。これは、低電力回路設計とそれにあわせた新開発の専用LSI、低電力GPSアンテナの採用により実現している。
またモバイルでの使用を想定して、再起動時間を短縮するために、電源を切った時点でのアルマナックデータ(利用可能な全衛星の概略の軌道情報と時刻情報)や、位置情報を内部メモリに記録する機能も搭載している。受信は最大8チャンネルパラレルが可能で、データ出力形式は標準的なNMEA(National Marine Electronics Association)のほかに、EPSONフォーマットにも対応。DGPS(Differential GPS)にも対応しているので、外部データバスからデイファレンシャルデータ(RTCM規格 ~Radio Technical Commission for Maritime services)を入力して、測位精度を向上させることができる。
カード部分はType2対応だが、サイズは55×115×14mm(幅×奥行き×高さ)とスロットから約3cm飛び出す形となっている。アンテナユニットは、外形寸法46×46×12.5mm(幅×奥行き×高さ)でコードの長さは3m。
□エプソンのホームページ
(3月25日現在、この製品の情報は掲載されていない)
http://www.epson.co.jp/
('99年3月25日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]