コンパック、反射型カラーTFT液晶を採用したPalm-size PC

'99年3月下旬 出荷

標準価格:オープンプライス(店頭予想価格 8万円前後)

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 コンパックコンピュータ株式会社は、Windows CE for Palm-Size PC Ver.1.2を搭載した「PRESARIO 213 カラーパームサイズPC」を発売した。価格はオープンプライスだが店頭予想価格は8万円前後と見込まれており、3月下旬より出荷される。

 液晶は屋外での使用を考慮して反射型カラーTFTを採用し、2段階のフロントライトも搭載する。解像度は240×320ドットで256色表示となっている。外形寸法は134×85×20mm(縦×横×厚さ)、重量は260gと15日に発表されたカシオの「E-500」に比べて僅かではあるが大きく重い。

 拡張スロットはCF Type2スロットを1基搭載。CPUはVR4111 70MHzを採用しており、メモリは標準で16MB、最大24MBまで増設できる。バッテリは専用のリチウムイオンバッテリが内蔵され、駆動時間は最大約10時間となっている。操作系はスタイラス以外に、片手で操作できるようにスクロール用ダイヤルを装備し、これを押し込むとEnterとしても機能する。また、スピーカーとマイクを内蔵しておりボイスメモ(標準で連続最大20分)としても使用できる。ただしサウンド機能は再生も含めてモノラルとなっている。そのほかアラーム機能には、サウンドやLED以外にバイブレーション機能が搭載されているところが目新しい。PCとの接続は付属のクレードルか、本体内蔵のIrDA(Ver1.0)を使用して行なう。

 先に発表されたカシオのE-500は65,536色表示のHAST液晶を搭載したり、ステレオ再生を実現したりと「マルチメディア機能」を重視し、バッテリ駆動時間が5時間と短くなっている。それと比較するとPRESARIO 213は、反射型液晶を採用、片手で操作できるようダイヤルを装備し、バッテリ駆動時間もE-500の2倍の10時間を実現しており、よりPDA寄りの設計になっている。ただし、PDAとして使用することを考えると、もう一回り小さくなって、バッテリも1日は持って欲しいところだ。

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【3月15日】カシオ、TFTカラー液晶を搭載したPalm-size PC
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('99年3月23日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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