会場:池袋サンシャインシティ
開催期間:3月5日~7日
今年も国内最大の写真関係イベントである「フォトエキスポ」が去る3月5日から7日まで、東京の池袋サンシャインシティー コンベンションセンターTOKYOで開催された。このイベントは、日本カメラショーと写真用品映像ショーの2つのイベントが合同開催されたもので、最新の写真関連機器が一堂に介する大型イベントといえる。
今回のカメラショーは、昨年とは比べものにならないほど数多くのデジタル機器が出展され、主だったメーカーはブースの半分をデジタル機器が占めるほど力の入った展開を繰り広げていたのが印象的。もちろん、今春に登場した各社の200万画素モデルが勢揃いしており、いずれも手にとってその感触が確かめられるよう、数多くのデモ機が用意されていた。
●ニコン
デジタルカメラ系でもっとも賑わっていたのがニコンブース。その中心は高画質モデル「COOLPIX950」だ。やはりニコンというブランドと、一眼レフユーザーでも違和感なく扱える質感が高い評価を得ていたようだ。とくに、中高年層の人が熱心に説明を聞いていたのが印象的だった。
また、PMAでも出品された今秋発売予定のレンズ交換可能なデジタル一眼レフのモックアップも出展されており、かなりの注目を浴びていた。もちろん、スペックや価格などは一切公開されていなかったが、ニコンが自社開発による本格派デジタル一眼レフを公開したというインパクトは相当に強いようだ。
●オリンパス
カウンターでの来場者の反応を見ていると、思ったよりずっとコンパクトだったという声が多かった。もっとも、向かい側がニコンブースであったため、質感や高級感の違いを指摘する声も聞かれた。
●富士フイルム
カメラショー直前に他社に先駆けて発売された「FinePix2700」。すでに店頭に並んでいるせいか、ブースはニコンやオリンパスほど混み合っておらず、比較的容易に手にすることができた。やはり、一眼レフユーザーが多いこともあって、コンパクトな高画素モデルでも単焦点タイプである点に、物足りなさを感じているようだ。
また、FinePix2700より一足先に発表された、防塵防滴対応の150万画素の3倍ズームモデル「BIGJOB DS-260HD」も出展されていた。
●リコー
●コニカ
●エプソン
また、B0判対応の巨大なインクジェットプリンター「MAXART PM-9000C」を使った、200万画素デジタルカメラからのプリントサンプルも出展されていた。
●三洋電機
三洋電機は「DSC-X110」と「DSC-SX1Z」を中心にアピール。とくに「X110」のコンパクトさと軽快さはなかなか好評だったようだ。といっても、実際に一番賑わっていたのは、水着モデルの撮影コーナーで、撮影時間になると銀塩カメラを持った人でかなりの人だかりになっていた。
●コダック
●ミノルタ
なお、そろそろ「Dimage EX」用の200万画素ユニットが登場してもいい頃では……と思っていたが、今回はその姿を見ることはなかった。
●京セラ
●マミヤ
●ハクバ
大手写真用品メーカーであるハクバは、ENROUTE社の米国トップシェアを誇るパノラマ合成ソフト「QuickStitch360」と、パノラマ撮影用雲台などを組み合わせたパノラマ撮影用セットを参考出品。価格や発売時期は未定だが、ソフトと雲台、三脚のセットで2万円前後になるという。
なお、国内ではソフト単体でのパッケージ販売の予定はないが、高機能で簡単にパノラマ作成(QTVRも可能)ができるソフトだけに、単品販売が望まれる。なお、英語版は同社ホームページからクレジット決済で39ドルで購入できる。
●レイノックス
●ケンコー
ケンコーは、ニコンCOOLPIX900/910に、汎用の37mm径アタッチメントが装着できる、アダプター変換リング(28mm→37mm)を発表。金属製のステップアップリングで1,200円と安価だ。
●ミード
('98年3月8日)
[Reported by 山田久美夫]