'99年3月4日（現地時間） 発表

　米IBMと米Dell Computerは、現地時間の4日、技術分野で160億ドル（約1兆9,760億円）規模、期間7年間の戦略提携を結んだと発表した。両社は、この提携は情報産業で最大規模になるとしている。

　合意によると、両社は広範な特許技術のクロスライセンス契約を結び、新技術の共同開発でも協力する。Dellは当初、IBMのHDDなどの記憶装置、ネットワーク・アダプターカードなどの通信用装置、液晶ディスプレイ、SRAMなどの技術をIBMから購入し、自社のPCに組み込む。将来はIBMが開発した、回路に銅線を採用した超高速CPUや、CPU内の静電気を低減させ、エネルギーを効率的に利用するシリコン・オン・インシュレーター（SOI）などの先端技術も購入する。

　リリースによれば、Dellのマイク・ランバード上席副社長は「Dellの技術とIBMの世界的な技術を組み合わせることで、世界のコンピューター産業でのDellの競争力を強化できる」と説明。IBMのジェームズ・バンダースライス上席副社長は「IBMの先端技術供給企業としての役割は近年大きく増大しており、今回の合意もIBMの技術の指導力を裏づけるものだ」と強調している。

□米IBMのホームページ（英文）
http://www.ibm.com/
□ニュースリリース（英文）
http://www.ibm.com/news/ls/1999/03/id_intro.phtml
□ニュースリリース（和文）
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/PREScgiDep.pl?docid=PRES1238&caps=N&perc=90&keywords=
□米Dellのホームページ（英文）
http://www.dell.com/
□リリース（英文）
http://www.dell.com/corporate/media/newsreleases/99/9903/4.htm
□ニュースリリース（和文）
http://www.dell.com/jp/dell/news/990305.htm

('99年3月4日)

[Reported by date@impress.co.jp]