日本ガートナーグループ株式会社のデータクエスト部門は、'98年の国内プリンタ市場調査の結果を発表した。'98年は上半期が前年割れだったものの、個人向けのインクジェットプリンタが年末に大幅に伸びたことで、通年ではプラス成長を達成した。
'98年のプリンタ市場全体の出荷台数は472万3,000台(前年比7.7%増)で、出荷額では3,744億4,000万円(同6.3%増)だった。台数ベースの市場シェアでは、1位がエプソン、2位がキヤノン、3位が日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、4位がNEC、5位が富士通の順であった。日本HPは前年比180%増で5位から浮上、NECは7%減でベスト3から転落した。また、エプソン(同15%増)、富士通(同28%増)が好調だった一方で、キヤノン(同13%減)はシェアを落とした。
分野別では、インクジェットプリンタが前年比10.4%増と好調で、全プリンタ出荷台数の7割(335万5,000台)を占めた。台数ベースの市場シェアは、1位がエプソン、2位がキヤノン、3位が日本HP、4位がNEC、5位がレックスマークの順。ここでも'97年に5位だった日本HPが3位に躍進し、NECが順位を落とした。
ページプリンタでは、カラーページプリンタが前年比108.4%増の5万台と、大きく伸びた。一方、モノクロページプリンタは、ビジネス向けのA3機が10%減少し、低価格のA4機が市場全体の35%を占めた。「A4機の印刷速度が向上し、価格が5万円以下となったことで、個人ユーザーに受け入れられたため」としている。
'98年 プリンタ出荷台数 | ||
プリンタ | インクジェットプリンタ | インクジェットプリンタ(四半期毎) |
□日本ガートナーグループのホームページ
(3月3日現在、この情報は掲載されていない)
http://www.gartner.co.jp/
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【'98年9月30日】'98年上半期のプリンタ市場、昨年同期比で減少
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980930/gartner.htm
('99年3月3日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]