標準価格:8,800円
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「三國志 Internet」は前作“信長の野望”のインターネット接続エンジンが使われているため、継続的に“制限時間付き同時ターン制”や“コマンドフェイズ制”といったシステムは受け継がれている。ただし、通信エラー対策のブラッシュアップなども行なわれており、各種強化が図られているという。
三國志 Internetで採用されたシステムで特徴的な点は3点で、ひとつはカードバトルの採用。これは、同盟締結や物資援助の要請、宣戦布告など、他プレーヤーとの外交政策のやりとりをカードを出し合い、そのカードや使者武将の能力などの優劣で決するシステム。カードにはポイントがあり、補助カードを加えることでポイントを増やすことも可能。カードはターン毎に配られる。
2つめは都市などに罠を仕掛けたり、偽兵(少数軍を大軍に見せたりその逆など)といった各種計略が用意されている。周りを取り囲まれても“火計(火攻め)”などの特殊攻撃を放つことで一発逆転も可能となっている。
3つめは都市間ネットワーク。広大な中国大陸に散らばる都市間はそれぞれ街道でつながっており、各都市にはその街道を通じて金や物資などが送られている。このため、このネットワークを分断することで敵を兵糧責めにするなどの戦略を行なうことができる。
このほかにも、ゲーム終了条件やカードの種類などを事細かに設定できるゲームカスタマイズ機能や、プレーヤー数人でチームを組みチームごとの得点を競う団体戦といった要素も今回新たに採用されている。信長の野望では発売直前に同社ホームページ上でデモ版が配布されたが、今作でも同様にデモ版の配布を予定しているという。
発表に先立ち襟川コーエー社長は「これまでゲームは一人で遊ぶしかなかったが、通信対戦を実現したことで、Internetという新しい遊びの場を提供できたと思う」と発言。一方で「電話料金が高額なことが、Internetや通信対戦ゲームの日本での普及を阻んでいる」と苦言を呈した。
三國志 Internetに続く通信対戦ゲームの投入に関しては「タイトルは未定だが、来期は4本~5本の投入を考えている。また、女性や子供などをターゲットとした家庭向けのインターネット市場にも参入していきたい」とInternet市場への本格的な参入を表明した。
これとは別に、コーエーはサーバー型ゲームビジネスの実証実験を今年10月から開始する。この計画は通産省の平成10年度補正予算(情報関係経済対策)に基づくもので、以下の3点の検証を行なうという。
カードバトル画面 | 君主選択画面 | 罠を仕掛けた場面 | ゲームカスタマイズ画面 |
□コーエーのホームページ
http://www.koei.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.koei.co.jp/products/ee/Rlsanint.htm
□関連記事
【'98年7月31日】光栄、通信対戦ゲームに本格参入を宣言。「信長の野望 Internet」発表記者会見
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980731/koei.htm
('99/2/17)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]