MACWORLD展示会場では、いくつかのテーマゾーンが設けられている。ここでは、そうしたテーマゾーンの雰囲気をお伝えしたい。
●CONSUMER SHOWCASE
今年から新設されたテーマゾーンで、GAMING、SOHO、USBなどいくつかのテーマごとに区分されている。中で最も広いのが、GAMINGのエリアだ。
GAMINGエリアでは、ゲームのコンペティション会場も設けられている。なぜかかなり暗いのは、ゲームセンターの雰囲気を出すためなのか? ここでゲームを楽しんでいるのはやはり圧倒的に男性が多い。とくに十代半ばくらいの男の子がたくさんいるのが印象的だ。コンペティションをやっているエリアでは、ハイスコアが出そうな勝負をしているところではギャラリーもかなり集まっていた。ゲームのジャンルでは、Unrealなど、少し前までのMacではとても遊べそうになかった3Dゲームがやはり人気のようだ。
GAMING以外では、SOHO、USBなどテーマごとに色分けされた看板を掲げた小さなブースが数多く出展している。家庭用ソフトのブースでは、小さな女の子がバービーの着せ替えを楽しんでいるかと思えば、SOHOブースではエグゼクティブな雰囲気のビジネスマンが熱心に質問している姿が見られるなど、テーマごとに来場者の層がきっちり分かれているのが面白い。
●DEVELOPER CENTRAL/NET INNOVATORS
おなじみのデベロッパセントラルでは、広い間口のDEPOTが設けられ、開発ツールなどをExpo価格で販売していた。売れ筋はBBEdit 5.0やCodeWarrior 4のほか、Mac OS 8.5、CoolDVDなど。CodeWarrior 4は通常価格449ドルのところ、特別価格339ドルとかなりお買い得。NET INNOVATORSは今回から新設された、Web開発者やネットワーク管理者向けの製品を展示するゾーン。Webデザインツールなどは、やはり来場者の関心が高い。
●DIGITAL MEDIA STUDIO
デジタルメディアを制作するプロフェッショナル向けのゾーン。DVD制作システムなどの展示がなされていたが、対象が絞られるためか、混み合う展示会場の中でここだけは人が少ない印象。ブースも空きがあり、企画意図どおりにはいかなかったゾーンのようだ。
●EDUCATION
エデュケーションエリアは教師などを対象に、教育ソフトを展示するエリア。エデュテインメント系のCD-ROMタイトルなどを展示するブースのほか、Meta CreationsやMacromediaなど、プロが使うソフトのベンダーも出展しており意外だったが、教材制作者向けらしいとわかって納得。ここでもソフトの販売コーナーがあり、ソフト2本買ったら1本は無料サービス、というテレビショッピングのような特別セールも行なっていた。
●DIGITAL ART GALLERY
デジタルアートギャラリーでは、審査員によって選出された30点の作品を展示。展示作品はどれも、以前のCGではなかなか出なかったタッチを持つものが多く、来場者の目を楽しませていた。
('99年1月8日)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]