米3Comは2日（現地時間）、ページャー機能内蔵の携帯情報端末「Palm VII Connected Organizer（以下Palm VII）」を発表。フィールドテストを'99年の早い時期に開始し、'99年中には800ドルを切る価格で、米国で販売開始するとしている。
　　発売は1年近く先の製品とあって、詳しいスペックなどはまだ明らかにされていないが、ページャー機能を内蔵し、筐体はシャツのポケットに入るサイズで、2本の単4電池で数週間の駆動ができるという。

　ページャーサービスはBellSouth Wireless Dataの提供する双方向ページャーサービスのインフラを利用して、新しくPalm.Netというサービスを開始する。利用料は、月額最低料金が10ドル以内で設定される予定。
　BellSouth Wireless Dataの双方向ページャーサービスはEricssonのインタラクティブなパケットデータ・ワイヤレスサービス技術“Mobitex”を採用しており、これは全米ビジネス人口の93％をカバーするサービスになるとしている。

　ページャー機能を内蔵するとともに、新しくインターネット・イントラネットの情報をワイヤレスで送受信するためのアプリケーションもインストールされる。「Web clipping」はワイヤレスでWebサイトの情報を得るためのアプリケーション。既存のWebコンテンツをPalm VIIのWeb clippingから直接見られるようにするのは簡単で、すでにABCNEWS.com、Wall Street Journal Interactive Edition、Yahooなどの大手コンテンツプロバイダーのほか、チケット予約やコマースサイトなどを含む22のサイトが対応しているという。また、企業のデータベースなど、既存のデータをイントラネットの外側から、Palm VIIで見られるようにすることも簡単であるとしている。
　メッセージを送受信する「iMessenger」もバンドルされる。iMessengerでは、ワイヤレスですぐにメッセージが送信できることを除けば、既存のPalm Pilotシリーズのメールソフトと同じような使い勝手になるという。

□3Comのホームページ（英文）
（このサイトにはこの製品に関する情報は掲載されていない）
http://www.3com.com/
□ニュースリリース（英文）
http://www.palm.com/pr/palmvii.html
□BellSouthがEricssonの“Mobitex”技術採用のニュースリリース（英文）
http://www.ericsson.com/pressroom/Archive/1998Q3/19980826-0008.html

('98年12月3日)

[Reported by hiroe@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]