日立、Windows CE搭載H/PC向けの「SH-4」

SH-4 '98年12月 サンプル出荷開始

価格:3,000円(1万個ロット時)



 株式会社日立製作所は、32ビットRISCチップ「SH-4」シリーズに、Windows CE対応H/PC向けで低消費電力の「SH7750V」を発表した。サンプル出荷開始は12月で、1万個ロット時の単価は3,000円。

 「SH7750V」は、株式会社セガ・エンタープライゼスのWindows CE搭載家庭用ゲーム機「Dreamcast」に採用された「SH7750」の低消費電力版にあたる。動作周波数を200MHzから128MHzに下げることで、電圧1.5V、消費電力400mWを実現した。

 基本的な構成は「SH7750」と同じで、スーパースカラを採用し、32ビット浮動小数点演算をサポートした。また、16KBのデータキャッシュ、8KBの命令キャッシュ、4チャンネルのダイレクトメモリコントローラなどを内蔵している。処理速度は230MIPS、896MFLOPS。

 同時に、周辺LSIチップセットとして、USB、キーボードコントローラインターフェイス、プリンタインターフェイス機能を新たに内蔵した「HD64463」、「HD64465」のほか、液晶ディスプレイと外部接続のディスプレイで異なった画像を表示する機能を備えた「HD64464」も発表した。同社では、この3セットを使えば、H/PCのシステムの大半を構成できるとしている。

 なお、今後の予定としては、次期チップ「SH-5」で1,000MIPSを達成するとしている。

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/index-j.html
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9810/1019.html

('98年10月19日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]


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