日本ビクター株式会社は、フラッシュやプログレッシブスキャンCCDを搭載し、静止画機能を強化したシューティングスタイルのDVカメラ「GR-DVL7」を、11月上旬に発売する。価格は230,000円。オプションのアクセサリーキットも同時に発売され、価格は20,000円となっている。

　1/3インチ38万画素のプログレッシブスキャンCCDや新開発のカメラ回路、高感度補色フィルタを搭載し、動きのある被写体でもブレのない静止画の撮影ができる。また、従来のCCDに換算すると76万画素相当にあたり、水平解像度500本を実現したという。静止画撮影機能として、赤目軽減機能付きのオートフラッシュや、白枠を付けた撮影、9分割撮影などの機能が搭載されている。PCへの静止画の取り込みは、別売のDV静止画キャプチャキットGV-DV1000（49,800円）で、DVカメラのi.LINK端子と接続して行なう。

　動画撮影機能では、通常の倍のスピードにあたる1秒間に60コマ（120フィールド）の撮影ができる「ハイスピード撮影機能」を新たに搭載した。「ハイスピード撮影」で記録した動画は、従来製品よりも高密度なスロー再生が行なえるのが特徴。通常の1コマを2分割して記録することで実現しているため、録画・再生は「GR-DVL7」のみでしか行なえない。

　レンズ部は、光学10倍ズームを備え、デジタル20倍と併用すれば最大200倍となる。また、再生時に利用できるデジタルズーム10倍も搭載し、上下左右にシフトすることでトリミングができる。

　本体重量は約640gで、3.8インチの液晶ディスプレイと0.55インチのファインダを備える。バッテリ駆動時間は、ファインダ利用時で、同梱の標準バッテリ「BN-V607」が約1時間5分、「BN-V615」が約2時間10分、「VU-V856KIT」が7時間30分。液晶利用時でそれぞれ、約50分、約1時間40分、約6時間となる。

□ビクターのホームページ
http://www.victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.victor.co.jp/products/movie/GR-DVL7.html
□関連記事
【7月21日】ビクター、DV静止画キャプチャキット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980721/victor.htm

('98年10月5日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]