家電業界など40社が参加している規格標準化団体「DVDフォーラム」は、DVD Audio規格バージョン1.0をまとめた。日本ビクター株式会社を議長とするDVDオーディオワーキンググループにより討議されていたもので、DVDフォーラムでの承認を得て正式決定となる。
日本ビクターでは「年内に承認を得ることをめざしており、技術的には正式決定後半年程度で商品化が可能となる」としている。順調にいけば、来年にはプレーヤーなどが商品化される可能性が高い。PCでの再生は不可能ではないが、現時点ではあまり考慮されていない。
DVD Audioは、デジタルオーディオの収録を主目的とした規格で、物理的な規定はDVD-ROMに準ずる。最高192kHz/24bit(2チャンネル時)の高音質の収録、最大6チャンネルまでのマルチチャンネル対応を特徴とする。マルチチャンネルデータの2チャンネルでの再生や、DVD Videoクリップの収録も可能。記録時間はチャンネル数などによって異なるが、最短でもCDと同じ74分を確保している。
また、CD、MDなどの既存のデジタルフォーマットのサンプリングレートや量子化ビット数にも対応しており、ソースの転用が容易になっている。
なお、10月15日より東京ビッグサイトで開催される「Audio EXPO '98」には視聴体験ブースが設置され、来場者に公開される。
【規格の概要】
('98年9月11日)
[Reported by date@impress.co.jp]