オリンパス、マニュアル機能を充実させたC-1400XLほか

発表会会場 '98年10月8日 より順次発売

標準価格:CAMEDIA C-1400XL 128,000円
       CAMEDIA C-900 ZOOM 89,800円
       CAMEDIA C-830L 64,800円
       CAMEDIA P-330 64,800円

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 オリンパス光学工業株式会社は、ハイエンドをターゲットとした「C-1400XL」、同社のコンパクトタイプとしては初めて光学3倍ズームを搭載した「C-900 ZOOM」、130万画素ながら64,800円の低価格を実現した「C-830L」を発表、CAMEDIAシリーズのラインナップを強化した。

 「C-1400XL」は同社の従来製品「C-1400L」の後継機にあたる。筐体は従来モデルと大きな違いはないが、C-1400Lでユーザーから指摘のあった点を大幅に改良したとしている。10月8日から128,000円で発売される。
 改良点として挙げられるのは、ユーザーからの要望が多かったとされる連写機能。3.3コマ/秒で最大5枚まで撮影できるほか、スマートメディアカードへの記録が完了する前に次の撮影が出来る速写機能も搭載された。
 C-1400Lでは、オートホワイトバランスしか搭載されておらず、夕焼けなどを撮影した際、青っぽい夜といった色合いになってしまう現象が指摘されたが、C-1400XLでは、ホワイトバランスを手動で設定できるようになり、より赤みを帯びた夕焼けを撮ることが可能となった。
 この他にも外部ストロボ切替、ストロボ撮影時の露出補正機能などが追加。また、ユーザーのバッテリ長時間化を望む声に関しては、ニッケル水素電池4本と充電器セットを同梱することで応えたとしている。

 「C-900 ZOOM」は、光学3倍ズームを搭載したコンパクトモデル。発売は11月上旬を予定し、価格は89,800円。
 今回新たにレンズを開発したことにより、小型化だけでなくズーム時の色再現性が損なわれなくなったとしている。また、中心と周辺の適正露出を独自のアルゴリズムで測定することで、逆光などの状態でも美しい写真が撮れるという「デジタルESP測光」を採用。このほかにもホワイトバランス、露出補正などをマニュアルで設定できる機能が搭載され、コンパクトモデルながらハイエンドをも意識したモデルとなっている。
 オリンパスは価格設定にもこだわったとしており、「メガピクセル機とはいえ、10万円以上するのはコンパクトモデルとはいえない」とし、スライド上にニコンのCOOLPIX 900やコダックのDC260 ZOOMを映しだした上で「ライバル機はいない」と発言しプレゼンテーションを締めくくった。

 「C-830L」は、従来機種「C-840L」の液晶モニタを2.1インチTFTから1.8インチに縮小するなどのコストパフォーマンスの向上を図り、機能的には従来機と変わらないが、価格を64,800円と2万円程度下げることに成功したとしている。発売は11月上旬を予定。

 この他、スマートメディアスロットを搭載し、スマートメディアから直接印刷できるデジタルカラープリンタ「CAMEDIA P-330」も発表された。価格は64,800円。
 また、従来機種「C-1400L、C-1000L、C-820L」の16MBスマートメディアカード対応アップグレードサービスを開始することを公表した。期間は10月1日から'99年3月31日までで、C-1400L、C-1000Lは8,000円、C-820Lは6,000円となっている。

 発表会の質疑応答では、今後のデジタルカメラの事業展開について、いくつか明らかにされた。
 今後の画素数競争に対しては「画素が多ければいいというのではなく、当社では“画素”より“画質”を重視している。では、『より高画素のものは出さないのか?』と問われれば、そんなことはなく開発は行なっている」とし、「来年初頭にも色々なアナウンスがあるだろうし、他が出せば当社も出す」と発言。より高画素な製品の存在を示唆した。
 また、USBの搭載については「迷ったが、今回は(USBを)選択しなかった。次期商品についても検討しているが、可能性は薄く、USBよりはIEEE-1394をより重要視していくことになるだろう」とした。

C-1400XL C-900 ZOOM C-830L P-330
【CAMEDIA C-1400XL】
画像サンプル1(260KB)
画像サンプル2(197KB)
【CAMEDIA
C-900 ZOOM】

画像サンプル1(335KB)
画像サンプル2(343KB)
画像サンプル3(360KB)
【CAMEDIA C-830L】
画像サンプル1(300KB)
画像サンプル2(386KB)
画像サンプル3(393KB)
【CAMEDIA P-330】
※各機種のサンプル画像は発表会場にて、メーカーから配付されたものです。
 

【主な仕様】
 C-1400XLC-900 ZOOMC-830L
CCD2/3インチ141万画素
(有効画素数131万画素)
1/2.7インチ131万画素
記録メディア3.3V スマートメディア(16MBまで対応)
レンズ35mmカメラ換算36~110mm
f=2.8~3.9
35mmカメラ換算35~105mm
f=2.8~4.4
35mmカメラ換算36mm
f=2.8
撮影距離0.6m以上、マクロモード0.3~0.6m0.8m以上
マクロモード0.2~0.8m
0.5m以上
マクロモード0.1~0.5m
ファイル形式JPEGExif2.1/TIFF
記録枚数(8MBメディア使用時)スーパー高画質:8枚以上
高画質モード:24枚以上
標準:99枚以上
スーパー高画質:18枚以上(非圧縮時2枚)
高画質モード:36枚以上
標準:122枚以上
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)115×130×83mm127×53×66.5mm128×47×65mm
重量470g270g235g
価格128,000円89,800円64,800円

□オリンパス光学工業のホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□C-1400XLの製品情報
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/c1400xl.html
□C-900 ZOOM、C-830L、P-330の製品情報
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/c900z.html
□「C-1400L, C-1000L, C-820L」の16MBスマートメディアカード対応アップグレードサービス
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/c1400lvu.html

('98年9月10日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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