クリエイティブメディア株式会社が9日に秋葉原で開催した「Sound Blaster Live! Day in Akihabara」は予想を超える盛況となった。
このイベントは同日発売のハイエンドサウンドカード「Sound Blaster Live!」(以下Live!)の購入者先着500名に「PC Works FourPointSurround」(以下PC Works)スピーカーシステムをモニター提供するというもの。
提供の条件は、Live!購入時に販売店から引換券を受け取り、製品パッケージ、レシートとともに、秋葉原のクリエイティブメディア本社へ受け取りに行く。標準価格3万円を越えるサウンドカードが500本も売れるかと疑問視する向きもあったのだが、予想を超える過熱状態となった。
クリエイティブ側でもこれほどの人気は予想しておらず、一時行列の途中が騒ぎ始める混乱があったものの、4人のコンパニオンがあらかじめアンケート用紙を配るなどして収拾した。
PC Worksは手提げがつけられているとはいえ、4スピーカーシステムということもあり、それなりの大きさ。しかし、ほとんどの人はそのままぶら下げてふたたび電気街へ向かっていた。
11時半すぎにはすでに列は短くなり、同じショップの紙袋をさげた人が並ぶようになってきた。引換券が残っていたショップの情報が流れるとそこに殺到していたようだ。12時前にはすでに列はほとんどなくなり、午前中だけで引換をほぼ終えてしまった。
各ショップでは引換券がなくなってもLive!を買う姿が見られ、ハイエンド指向の強い秋葉原でのイベントとはいえ、クリエイティブとしても予想を超える成功といえそうだ。しかし、引換券の配布方法、フライング販売、並んだ列のコントロールなど課題も残しており、次回に同種イベントが開催される場合は改善が望まれる。
□クリエイティブメディアとの一問一答
●今回のイベントの目的は
「本来Live!は世界同時発売される予定だったものを、日本のみお盆に当たることから発売を早めたため、その宣伝の一環として企画した。Live!の実力を知ってもらうためには4スピーカーが必須なことと、ハイエンドのサウンドカードを買う顧客層の動向が知りたくてモニターという形で配布した」
●500台というのは少なすぎたのでは
「開始前は、500台でも多すぎるのではないかという心配も一部にあった。少なくとも午後まではあるだろうと思っていた。初めてなので数が読めなかった面はある。むやみに増やすこともできないが、次回の参考にしたい」
●クリエイティブで配布するという形を取ったのは
「かなり大きなものなので、ショップさんに置いてもらうという形はとれなかった。クリエイティブでデータを把握したかったということもある」
●引換券はどのように配布されたのか、また一部のショップではフライング販売などもあったようだが
「引換券については、出荷数のある比率に当たる分をディーラーに一括して渡しており、各ショップに何枚ずつ配布されたかは把握していない。一部のショップでフライング販売があったのは確認しているが対策は難しい」
●かなり多くの人が集まったが
「ここまで人が集まったのは予想外だった、並んでくれた人には感謝している。予想外に人が多かったため、ご迷惑をおかけした面もあった。次回にイベントを行なう際には、いろいろな部分でより配慮したい。ショップさんでもWindows 98のときとは別種の手応えがあるといわれ自信がついた」
□クリエイティブメディアのホームページ
http://www.creaf.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.creaf.co.jp/main/hub/press/980730liveday.htm
□参考記事
【8月8日】秋葉原Hotline!
期待のPCIサウンドカードSound Blaster Live!とAWE64Dが登場
http://sphere.impress.co.jp/akibamap/hotline/980808/creativepci.html
('98年8月10日)
[Reported by date@impress.co.jp]