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米Microsoftは、Windows用のマルチメディア向け拡張モジュール「DirectX」の新バージョン「DirectX 6.0」の配布を開始した。DirectXモジュール単体の「dx6core.exe」（Windows 95/98用）と、DirectX対応ビデオドライバなどが同梱された「dx6dosv.exe」（日本語版Windows 95用,PC/AT互換機版）などが公開されており、既に同社のホームページからダウンロードできる。容量はdx6core.exeが1.6MB、dx6dosv.exeが3.8MB。
従来の「DirectX 5」に比べると、3D描画向けの「Direct3D」が特に強化されている。AMD提唱の3D向け命令セット「AMD 3DNow!」への対応や、ジオメトリパイプラインの見直し、テクスチャデータ圧縮機能のサポートなどにより高速化が図られたほか、シングルパス・マルチテクスチャやバンプマッピングのサポートなどにより表現能力も向上している。
高速化に関しては、3D WinBench98での計測値が明らかにされており、DirectX 5とDirectX 5対応ビデオドライバの組み合わせで191ポイントなのに対し、DirectX 6とDirectX 6対応ビデオドライバの組み合わせで290ポイントに向上したとしている。
なお、「DirectX 6でサポートされる」とアナウンスされていたソフトウェア音源機能付きの音楽制御モジュール「DirectMusic」に関しては、「今秋リリースされるDirectX 6.1とWindows 98 サービスパック2でサポートされる」としており、今回公開されたDirectX 6.0には含まれていない。
このほか、DirectX 6.0に対応した開発者向けキット「DirectX 6.0 SDK」も同時に公開された。DirectMusicのベータ版も同梱されており、8月31日までの期間限定で同社のホームページからダウンロード可能。容量は91MB。
□Microsoftのホームページ（英文）
http://www.microsoft.com/
□DirectX 6.0ダウンロードページ（英文）
http://www.microsoft.com/directx/resources/dx6end.htm
□DirectX 6.0 SDKダウンロードページ（英文）（8月31日まで）
http://www.microsoft.com/msdownload/directx/dxf/sdk6.0/idx6sdk.asp
('98/8/5)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]
