【業界動向】

Windows 98で一番多いトラブルはプロダクトキーの入力

'98/7/30 リリース公開

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 Windows 98の発売からほぼ1週間を経過したが、マイクロソフト株式会社では、Windows 98のサポート体制を強化するとしている。Windows 98にあわせて用意された電話受付などのサポート体制はWindows 95発売当時を上回るものだったが、特に初心者層からの問い合わせが多く、さらに強化が必要な状態となっているようだ。

 マイクロソフトのリリースによれば、サポートの問い合わせでもっとも多いのは、“Windows 98インストール時に要求されるプロダクトキーが拒否される”というもの。プロダクトキーとは、その製品が正規のものであることを確認するための、25桁のアルファベットと数字の組み合わせによる暗証番号のことで、Windows 98のCD-ROMケースの裏と添付マニュアルの表紙に印刷されている。

 マイクロソフトでは、“「8」と「B」、「Q」と「O」、「C」と「G」、「V」と「U」など文字の入力間違い”が原因としている。しかし、キーボードに不慣れな初心者を含むすべてのユーザーに、英数字を25桁も入力させるのは難しい、ということの現われかもしれない。

 次に多い問い合わせが、“HDDの容量不足によるインストールの中断”であるという。これは、Windows 98のインストールの際には作業領域も含めて300MBの空き容量が必要となるため、容量が不足すると中断することなどを指すと思われる。しかし、これはインストールプログラムが空き容量のチェックを行ない、作業前に告知をすれば防げる問題であり、インストールプログラムにも配慮が求められるところだ。

 また、“PCメーカーから提供されるアップデートソフトの不足”なども多いとされているが、アップデートソフトの供給方法や、インストール方式などが不統一であることや入手方式が周知されていないことも原因となっている。

 これ以外に多いトラブルとしては、節電機能によるインストールの中断、インストール時にスクリーンセーバーやウィルスチェッカーなどの常駐プログラムが動作していることによる中断などが挙げられている。しかし、これらは現在のPCとしては必須に近い機能であり、インストールプログラムの対応が望まれるところだ。

 マイクロソフトでは、“Webでの情報提供などの手段に加え、新聞広告による情報提供などの告知の強化を図る”としている。しかし、いずれのトラブルも、初心者層の拡大、PC環境の複雑化とブラックボックス化を背景としたものであり、根本的な対策としては今後のOSのアップグレード方法についての再検討が必要であることが表われている。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0730w98M.htm
□Windows 98アップグレードインフォメーション
http://www.microsoft.com/japan/win98/win98sup.htm
□サポート情報の検索ページ
http://www.asia.microsoft.com/search/worldwide/japan/support/
□サポート技術情報(窓口の混雑状況などあり)
http://www.asia.microsoft.com/japan/support/

('98/7/31)

[Reported by date@impress.co.jp]


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