【イベント】

Windows 98発売レポート
意外なほどの盛り上がりを見せた秋葉原

T/ZONEミナミ店頭  秋葉原電気街は11時すぎから急に人が増え始め、3年前のWindows 95発売時に勝ると劣らぬほどの人手となった。もちろん、深夜発売を取材するマスコミの数も多かったのだが、Windows 98のパッケージを購入するのが目的で列を作っている一般の人もかなりの数に上った。



ソフマップ店頭 ソフマップ店頭  秋葉原では、特にイベント会場は設けられておらず、各店舗の前がそのままイベント会場化していた。LaOXザ・コンピュータ館本店、ソフマップChicago店、T/ZONEミナミ店、九十九パソコン本館の各大型店舗の店頭が人の輪の中心となっていた。これ以外の店舗では人が集まっていないところも多かった。

 各店舗の店頭の模様はまたお伝えするが、LaOXがマイクロソフト成毛社長をはじめとする各社社長のゲスト+くす玉、ソフマップがカウントダウン+花火仕掛けのくす玉、T/ZONEが各PCメーカーの最新機種展示、九十九電機がレースクイーンとの撮影会という趣向。



TWOTOP店頭  購入者の列が長かったのは、ソフマップ、T/ZONE、TWOTOP本店など。ソフマップは優待券、T/ZONEはUSBマウスなどの景品、TWOTOPは価格の安さと抽選によるプレゼントなどそれぞれの売り。

TWOTOP値札  Windows 98の価格は中心商品のWindows 98アップグレード版が11,200円~11,300円程度(税抜き、以下同)の販売価格。パッケージには価格をつけていないところが多く、他店の動向をみながら、店頭の値札を書き換える姿や、携帯電話を片手に価格調査を行なう姿も多く見られた。

 0時半頃までの時点で調査できたなかではTWOTOP本店が10,953円で一番安かったが、一部のショップでは11,000円からあえて12,000円に×をつけた値札に貼り替え、価格は購入希望者に口頭で伝えるところもあった。

T/ZONEミナミ店頭  Windows 95発売時との一番の違いはPCメーカーの姿が目立たないことで、T/ZONEミナミを例外として、店頭では各店の店員が中心で、一部にソフトウェアハウスと出版社のスタッフがビラ配りをしているのが目立つ程度だった。

九十九看板  変わった販売方法としては九十九電機の予約販売で、予約という形で購入をすませ、商品を0時ジャストに引き渡しており、「列にならばないので、終電で帰れます」と訴えていた。

「Windows 98撃墜」  また、Windows 95のときと同一人物であるかは確認できなかったが、「Windows 98撃墜」と叫ぶプラカードを持ったMacintoshファンの姿も見られ、ネタを求める報道陣に入れ替わり取材を受けていた。


 終電が近くなり、秋葉原から引き上げる人たちのすべてがWindows 98のパッケージを手にしていたわけではないが、事前の予想よりは人も集まり、各店の収支はともかく少なくともイベントとしては成り立っていた。これをもって、Windows 98およびその関連製品について云々することはできないが、Windows 98をPCへの関心を取り戻すきっかけとしたいという販売店側の意志は強く感じられた数時間だった。

('98/7/25)

[Reported by date@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp