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日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、音声認識技術対応製品の開発について株式会社ジャストシステム、オリンパス光学工業株式会社と提携すると発表した。同時に、各社から音声認識技術に対応した製品が発表された。日本IBMは、Windows 98対応の音声認識ソフト「ViaVoice 98」を発売したほか、ジャストシステムは音声認識対応の日本語IME「Voice ATOK」などを、オリンパスは音声認識対応のICレコーダ「Voice-Trek」を発表した。
●日本IBM 「ViaVoice 98 日本語版」
Windows 98対応の音声認識ソフトで、'97年12月に発売された「ViaVoice Gold 日本語版」の新バージョンにあたる。発売日は7月24日で、通常版(18,000円)、アップグレード版(12,000円)、学割パック(12,000円)が用意される。対応OSは、Windows 95/98/NT 4.0。MMX Pentium 200MHz以上、メモリ 32MB以上のシステムが必須となる。
基本辞書が従来の約42,000語から約66,000語に強化された。専門分野の用語も追加され、コンピュータ用語3,430語、サッカー用語2,000語、野球用語770語なども含まれている。ユーザーが登録できる単語数も増加し、最大収容語が約128,000語になった。また、音声入力中のコマンド操作や、作成中の文章の修正や書体変更、文字装飾といった編集に対応し、操作性も向上している。
なお、ノイズ消去機能付きのヘッドセット型マイク、音声認識対応のソフトウェアが入ったボーナスパックCDが同梱される。
◎連絡先:ダイヤルIBM
Tel.0120-04-1992
□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□ViaVoice 98 日本語版の製品情報
http://www.ibm.co.jp/Products/news/980624/index.html
●ジャストシステム 「Voice ATOK」ほか
音声認識対応の日本語IME「Voice ATOK」と、データベース「ConceptBase Search」の検索機能を音声で操作できる「ConceptBase Voice Filter」を発表した。両ソフトとも、今秋の発売を予定しており、価格は未定。7月1日から4日まで行なわれるWindows World Expo / Tokyo 98に出展される。
同時に、7月30日に発売されるワープロソフト「一太郎Lite」では、日本IBMの音声認識ソフト「ViaVoice 98」と組み合わせることで、ほとんどの操作を音声で行なうことができるようになるとした。
「Voice ATOK」は、「ViaVoice 98」の音声認識エンジンと日本語IMEを組み合わせたもので、ほとんどのアプリケーションでインライン入力が可能になる。音声入力時でもATOKの辞書情報を参照しながら変換を行なうため、「変換精度がさらに向上する」という。
「ConceptBase Voice Filter」は、データベース「ConceptBase Search」のアドオンアプリケーションで、音声ファイルと文書ファイルを同様に扱うことができるほか、検索機能などの操作を音声で行なえるのが特徴。デジタルボイスレコーダの音声メモをそのままデータベースに取り込むことも可能で、オリンパスの「Voice-Trek」にも対応している。
◎連絡先:インフォメーションセンター
Tel.03-5412-3939
□ジャストシステムのホームページ
http://www.justsystem.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.justsystem.co.jp/news/98f/news/j9806241.html
□関連記事
【5/19】ジャストシステム、ノートパソコンに最適な「一太郎Lite」を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980519/just.htm
●オリンパス 「Voice-Trek」
録音した音声データを、PC上でテキストに変換できる音声認識ソフトとICボイスレコーダを組み合わせた製品。発売日は7月4日で、価格は63,000円となっている。対応OSは、Windows 95。
音声データはミニチュアカード(Intelが提唱する小型メモリ)に記録され、PCカードアダプタで、パソコンに取り込むことができる。サウンドカード搭載のパソコンであれば、アナログの音声出力端子から、PCに音声を直接入力することも可能。
音声認識ソフト「ViaVoice Transcription」は、約42,000語の基本辞書を備え、音声データを自動的にかな漢字混じりのテキストに変換できる。ユーザーは、約20,000語の単語を追加登録することで、認識率を向上させることも可能。変換後のテキストは、ワープロや電子メールに転送して、利用できる。
録音時間は、2MBのミニチュアカードを利用した場合、スタンダードモード時で15分、ロングモード時で33分の録音ができる。別売で、4MBミニチュアカード(9,800円)も用意される。
付属品として、2MBのミニチュアカード、PCカードアダプタ、アナログの音声出力ケーブルが同梱される。
□オリンパスのホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/LineUp/VTREK/vt1000rv.html
('98/6/24)
[Reported by shiina@impress.co.jp]