【イベント】 |
開催地:台湾・台北市
主催:台北市コンピュータ同業協会
会期:6月2日~6日(現地時間)
●PalmaxではLibrettoサイズのミニノートを展示
Palmax Technologyは、OEM向けのミニノートPCを展示していた。外観は東芝のLibrettoシリーズによく似ているが、リブポイントがある位置には電源ボタンが配置され、ポインティングにはスタイラスペンを使う。ペンは本体に収納できるようになっており、ディスプレイの横にもホルダーがついている。サンプルの筐体はソニーのVAIOノートそっくりのメタリックパープルで仕上げられていた。主な仕様は以下の通り。
【Palmax PD-1000】
| CPU | Cyrix Media GX 120MHz |
---|---|---|
メインメモリ(最大) | 16(64)MB EDO | |
ディスプレイ | 6.1インチTFTカラー液晶 (640×480、最大表示色数262,144色) | |
HDD | 1.6GB | |
PCMCIAスロット | Type2×1 | |
外形寸法(W×D×H) | 214×124×37mm | |
重量 | 2lbs(電池込み) | |
バッテリー | リチウムイオン |
筐体の背面にあるコネクタ類は、オーディオのIN/OUTのほかはUSBポートがあるだけ。そのほかのインターフェイスはすべてポートリプリケータを介して接続する。製品として出荷された場合のストリートプライスは、999ドル程度とのことだ。将来は200MHz版のラインナップも予定しているそうだが、キーボードレイアウトの問題や、すでに同等の製品がある市場での競争は望まないといった理由で、日本向けの出荷は考えていないというのが残念だ。
●Intelのブースは知らないマザーボードでいっぱい
Intelのブースでは、440BXチップセットや440EXチップセットを搭載したマザーボードを多数展示中。パネル4面に所狭しと並べられたその数は130枚以上。AsustekやGigabyteといったおなじみのメーカーから、日本では聞いたことのないFlexusやPCPartnerといったメーカーの製品までが並べられている。
マザーボードのすぐ隣では、i740搭載ビデオボードを60枚以上展示中。その数には、ただただ圧倒される。
Intelのブース内では、CyberLink社が画像認識を使ったバーチャルリアリティゲームのデモを行なっていた。ゲームの内容はブロック崩しで、背景がカメラからの画像になっており、カメラの前で赤と青のラケットに見たてた紙を動かすと、それを追ってゲーム画面のラケットが左右に動くようになっている。8月頃までには複数のゲームを開発し、CCDカメラなどの製品にバンドルを予定しているとのことだ。将来的には人間の手の動きを認識し、画面内のバーチャルペットを撫でる、といったことも可能になるという。
●BTCの静かな40倍速CD-ROMドライブ
BTCのブースでは、他社製の32倍速CD-ROMドライブと、同社の40倍速ドライブ「BCD 40XH」を並べてデモ。「BCD 40XH」の静粛性をアピールしていた。ドライブ上に「クマのプーさん」の人形を乗せたスプリングを設置し、定期的にドライブの開閉・駆動を繰り返す。他社製のドライブでは常に人形がゆれ続けているのに対して、BCD 40XHはほとんど振動が起きていなかった。同社のドライブにはABS(Auto Balance System)が搭載されており、振動を抑えることによって、高速なドライブでも安定したデータの読み込みができるという。
●面型のスピーカー
マルチメディアのコンポーネントを制作しているTRIEYEには、剣道の面のような概観をしたアンプ付きスピーカーがあった。実際は「Knight Series」となっており、西洋騎士をイメージしているようだ。同時に展示されていた、小さめのスピーカーは製品名が「Sphinx Series」。いわれてみれば、どちらもそう見える。
●レーザーポインタつき腕時計
記者の間で話題になったのがTRANSVERSE INDUSTRIESの「LASER WATCH」だ。その名の通り、デジタルの腕時計にレーザーポインタがついたもので、表示板の周りについているベゼルを回転させることによって、犬、恐竜、ピースサインなど、12種類の違ったパターンのレーザーが投影されるようになっている。グリーン、ブラック、ピンク、ブルーの4種類で、1,000個ロット時で単価12ドル。
□COMPUTEX TAIPEI '98のホームページ
http://www.computextaipei.org/
('98/6/4)
[Reported by kayama]