【イベント】 |
開催地:台湾・台北市
主催:台北市コンピュータ同業協会
会期:6月2日~6日(現地時間)
●USB対応機器の展示はキーボード、マウスが中心
会場で目立っていたのはマウスとキーボード。多くの周辺機器メーカーがこれらのUSB対応製品を展示していたほか、展示のないメーカーでも「あぁ、それなら工場にある」と答えるところもあった。
そのほとんどは、既存製品のインターフェイスをただ単純に変更しただけのものだが、中には特徴的なものもあった。特に、SILITEKのキーボード「Hub BOX」は4ポートのUSB HUBを内蔵しているという点で目新しい。USB HUB内蔵キーボードは「USBがより便利に使用できるようになる」として、USBの提唱当初から登場が期待されていた製品だが、これまではイベントなどでも見ることはほとんどなかった。SILITEKでは「来月にも出荷する」としている。実売価格は110~120ドルぐらいとのことだ。
なお、展示されていた製品の多くは英語キーボードだったが、WINICのブースではUSB対応の日本語109キーボードも展示していた。日本の自作市場向け製品とのことで、実売価格は「秋葉原のパーツショップで売られているUSB対応101キーボードに近い価格」を予定しているという。
●新味のある製品は少ないが、一部では風変わりな製品も
まずはPINNACLE INDUSTRIESの「インターネット電話用USB受話器」。外見はごく普通の受話器にしか見えないが、要はUSB対応マイクとUSB対応スピーカーの複合製品。専用ソフトを使ってインターネット電話に使用することを想定している。そして、さらに変わった特徴として、アナログ音声出力端子(ステレオ)まで装備している。USB経由でパソコンのWave音声出力を受けると、この端子からアナログ音声を出力するというもので、この先にスピーカーをつなげておけば「USB接続の音声出力ユニット」としても使えるのだという(電話との関連性はともかく)。残念ながら、出荷時期や価格などは不明。
また、ハンバーガー型マウスなどで知られるIC INTRACOMは、既存のジョイスティックをUSB経由で接続できる変換ケーブルを展示していた。あくまでも評価用サンプル品の展示ということで、特にデモなどは行なわれていなかったが、今月の中旬には台湾向けに量産出荷が始まるという。価格は9ドル程度だそうだ。
同じくIC INTRACOMでは、USBケーブルに対応した「ジェンダーチェンジャー」も展示中。これは既に発売中の製品で、USBケーブルの延長に使用する「Bコネクタ・Aコネクタタイプ」のほか、一般的には使用用途のない「Aコネクタ・Aコネクタタイプ」などもラインナップされている。実売価格は3ドル程度という。
□COMPUTEX TAIPEI '98のホームページ
http://www.computextaipei.org/
('98/6/4)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]