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米Integrated Device Technology社(IDT)は19日(現地時間)、100MHzバスに対応したSocket 7用CPU「WinChip 2」と、AMD提唱のマルチメディア向け命令セットAMD3DNow!に対応した「WinChip 2 3D」を発表、同時に今後のロードマップを明らかにした。
両CPUとも、新たに100MHzバスに対応したほか、従来のWinChip C6に比べてCPUコアが改良されており「同周波数で動作するほかのSocket 7CPUよりも高速」だという。WinChip C6の弱点とされていた点にも改良が加えられ、MMX命令の複数同時実行が可能になったほか、浮動小数点演算パイプラインの強化が行なわれている。また、動作電圧としては3.3Vや3.52Vでのシングルボルテージのほか、デュアルボルテージでの動作にも対応する。生産プロセスは0.25ミクロンまたは0.35ミクロン。
現在、両製品の266MHz版のサンプル出荷が開始されており、夏頃には0.35ミクロンで生産された200/225/240/266MHz版が量産出荷される予定。また、今年遅くには300MHz版の出荷や、全製品の0.25ミクロンプロセスへの移行なども計画されている。価格に関しては「同周波数のK6-2(*)などよりも安くする」という。
同社では、今後のWinChipファミリーとして、WinChip 2の1次キャッシュを2倍の128KBに増量した「WinChip 2+」を今年末頃に、PCIバスの制御などを行なうNorthBridgeをCPUに取り込んだ「WinChip 2+NB」を来年春頃に出荷する予定だという。また、将来的には、新しいCPUコアを採用し、600MHz駆動などを実現する「WinChip 3」も計画されている。いずれもローコストな製品とされているが、具体的な価格などに関しては明らかにされていない。
(*) 近く発表されると見られるAMD製の100MHzバス対応CPU
200MHz版 | 66MHz×3、100MHz×2 |
225MHz版 | 75MHz×3、100MHz×2 |
240MHz版 | 60MHz×4、100MHz×2 |
266MHz版 | 66MHz×4、100MHz×2 |
□米Integrated Device Technology社(IDT)のホームページ
http://www.idt.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.idt.com/news/May98/5_19_98_1.html
http://www.idt.com/news/May98/5_19_98_2.html
('98/5/20)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]