【業界動向】 |
米Microsoft社の次期OS「Windows 98」をめぐる米司法省らと同社の和解交渉が、現地時間の16日決裂した。
司法省とカリフォルニアなど約20州は18日にも、Microsoftを独占禁止法違反で新たに提訴する可能性が強く、両者の対立は一段と深刻化する見通しだ。
Microsoftは和解交渉のため15日から延期していた「Windows 98」のコンピュータメーカー向け出荷を18日から始め、米国では6月25日に、日本では7月下旬に予定通り発売を目指す。
16日の交渉終了後、司法省は「Microsoftとの協議は打開できないまま終了した。現時点では協議再開は予定されていない」との声明を発表。
和解交渉では「Windows 98」がMicrosoftのライバルである閲覧ソフトメーカーに与える打撃をどう緩和するかが焦点となった。
交渉関係者によると、Microsoft側はコンピュータメーカーが独自の判断で閲覧ソフトの画面表示が消えるように「Windows 98」を加工することを認める譲歩案を示した。しかし司法当局は「Windows 98」を購入するコンピュータメーカーにNetscape社のブラウザを配布することなどを要求する強硬姿勢で臨み、意見の隔たりが埋まらなかった。
□米Microsoft社のホームページ
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1998/May98/doj5-16.htm
□ニュースリリース(和文)
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0517cour.htm
□司法省のホームページ
(5月18日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.usdoj.gov/
('98/5/18)
[Reported by date@impress.co.jp]