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ロータス株式会社は16日、表計算ソフト「1-2-3」の新バージョン「1-2-3 98」の概要を発表した。発売は6月が予定されており、価格については未定だが「Excelより安くしたい」としている。なお、正式な価格などについての発表は5月7日に行なわれる。
今回のバージョンアップでの大きなポイントは、Excelとの互換性のアップ。Excel 95/97形式のファイルの読み込み、保存が可能で、関数や書式なども引き継ぐことができる。さらに、Excel 95形式のファイルはExcel 97よりも高速に読み込むことが可能。そのほかにも、Excelや一太郎などと同じ並びのアイコンセットも持っているので、それらの製品からの乗り換えが容易だとしている。ただし、アイコンセットのテンプレートをあらかじめ持っているだけなので、カスタマイズしたアイコンの並びなどを、引き継ぐことはできない。また、Excelと同じメニューをウィンドウとして表示して、そこから機能を選ぶことも可能となっている。これらの機能を搭載することで、Excelユーザーの取り込みを狙っている。
そのほか、Windows 98対応、郵便番号7桁に対応した住所/郵便番号入力支援機能、ふりがな機能、セルの書式に合わせて自動的にIMEが制御される機能などが追加された。また、関数を62種類追加、状況に対応したアイコン表示など細かな改良も行なわれている。グラフィック機能では、グラフの種類が2,866種類に増加したほか、TWAIN、アニメーションGIFにも対応した。
企業向けの機能として、表計算としては初となるガントチャート対応プロジェクトスケジュール管理を搭載。ノーツとの連携も強化し、直接「1-2-3」でノーツのデータを開くことができるようになった。また、本格的な業務で利用するための「1-2-3経理パック」の発売も予定されている。
発表会席上では、表計算ソフトのシェアに関する質問に対し「現在のシェアはバンドル版を含めて40%で、当初の目標に達している。しかし、パソコン市場全体が停滞しているために売り上げは目標を下回った。今回のバージョンアップでシェア50%を達成したい」とした。
□ロータス株式会社のホームページ
(4月16日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.lotus.co.jp/
('98/4/16)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]