|
●やや低調な展示
昨年に引き続き幕張で開催されたCOMDEX Japanの初日はあいにくの雨となった。
展示会場はメッセの4~7番までの4つのブースでやや狭めだ。COMDEXの名に引かれてか、台湾、韓国をはじめとする海外からの出展が目立つ。
本来トレードショウ(商談の場)を目指しているCOMDEXだが、エンドユーザー向け、法人営業向け、OEMなどのブースが入り交じり、やや散漫な印象。展示内容も全体に低調だった。ここではエンドユーザー向けを中心に、会場での注目アイテムを紹介する。
●Microsoft Windows Terminal
WBTは、Windows CE 2.0をOSとし、Windows NT Server,Terminal Server Edition(WTS)と組み合わせて使用する。今回発表された内容で興味深かったのは、Net PCとの比較について述べられた点で、NetPCがタスクを端末側で処理するため比較的重い処理の共有に向いているのに対し、WBTはかな漢字変換をはじめとするすべての処理をWTSで行なうため比較的軽い処理が多いシステムに向いているとされた。具体的には「Excelでの重い処理はNet PCまたは普通のPCが向け、メインフレームのターミナルエミュレーションなどがWBT向け」(マイクロソフト)と説明された。
WBTによるシステム構築は、PentiumPro 200MHzのWTSで25クライアント程度、重めの処理では8クライアント程度が目安とされ、WTSには1クライアント当たり10MB程度のメモリが必要とされる。
□ニュースリリース
●日立 DVD-RAMドライブ
●Epox 100MHzマザーボード
●MATROX G100グラフィックボード
また、グラフィクボードではARTECがi740チップを搭載したAGPボード「DIT5740」を出荷中として展示している。
□参考記事
●国内大手PCメーカー
日立、NECはWindows CE 2.0機を前面に、企業市場向けの展示が中心。日立ブースでは発表されたばかりのPentium IIノートも展示されている。東芝はLibretto 70/100によるモバイルの提案のみ。三菱では新型AMiTY CN(800×600ドット液晶)が初登場。富士通、日本IBMは出展していない。
NECが、低価格のインターネット向けPC98-NXのためにわざわざ1コーナーを設けていたのが、このところの市場の動向を象徴するようで印象的だった。
□COMDEX Japan '98のホームページ
('98/4/6)
[Reported by date@impress.co.jp]
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0406wbt.htm
【3/17】日立、DVD-RAMドライブを4月に発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980317/dvdram.htm
【4/2】加Matrox、ビデオメモリ8MBで99ドルのAGPビデオカード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980402/mgag100.htm
http://www.sbforums.co.jp/comdex98/comdex.htm
□参考記事
【'97/4/14】COMDEX Japan '97レポートインデックス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970414/comdexj.htm
【PC Watchホームページ】
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp