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編集後記 '98年版

 こういう企画に携わっていると、読者の方から「楽しいでしょう」とよく言われるのだが、本人はちっとも楽しくなくて、それでいて、普通の原稿よりも大変だったりして、まあ、ペーパーメディアではないので、ポジフィルムもいらないし、紙焼きも、校正紙も、印刷も必要ないので、昔に比べたら、楽ではあるのだが、内容を考えること自体については、まったく工学的な方法も、自動化、省力化もできないので、中身を考える身としては、時間的な余裕ができただけで、この時間的余裕というやつも、結局、仕事は、「必要なだけ時間がかかる」ものなので、どうしようもないって状態です。

 何かこういう記事を作成するための人工知能とか、電子頭脳とかできないですかね。そうしたら原稿を純粋に読む側に回れるんですけど……。最近のワープロには、手紙程度なら、勝手に作ってくれる機能があるみたいだけど、手紙って、もうそこまで形式化されちゃってんでしょうねぇ。そういえば、印刷の年賀状なんか、住所と名前ぐらいしか入れられないものねぇ。少し前の調査で、ワープロで印刷された手紙を見ると心がこもっていないと感じる人が90%ぐらいいたんだけど、手紙をワープロで書くという人も半数以上いたとか。みんな心のどこかに引っかかりを感じているものの、ワープロ使っちゃうんでしょうねぇ。便利だから。

 そういえば、最近のプログラミングも、GUIでちょこちょこってやつが大流行だし、機能のコンポーネント化がすすんじゃうと、プログラミングっていうか、ソフトウェアを作るっていう分野も自動化されちゃうんでしょうかねぇ。人類が自らの手で行う最後の仕事ってプログラミングかと思ってたんだけど、これも違うみたいですね。

 ということは、こういう冗談みたいなものを作ることだけが、人類に残された最後の自動化できない仕事ってわけか。それにしちゃあ、ちっと情けないなぁ。

1998年3月31日
The Omega Manを見ながら
塩田紳二

 春爛漫というか、気が付いたらお花見の季節になっているんですね。これを公開したら、ポケットピカチュウに電源を入れ、ピカにワットをプレゼントするため、千鳥が淵、ってなんかヘンだなこれでいいのかATOK? まあいいことにしよう。で、会社から近い千鳥が淵あたりにお散歩に行きたいもんです。

 「PC うおっち」の企画は、いくつかの例外を除けば、塩田氏のアイディアおよび原稿に頼っています。どっちかってーと塩田氏が引き受けてくださったから始めたようなもので。ここに感謝の意と来年もよろしくの意を表明したいと思いますです。また、編集後記には参加していませんが、PC Watchスタッフにもこの企画のために、人生相談の回答を書いたりムービーを作ったり、わたしの担当業務を代行してもらったりしています。みなさまお疲れさまでした。ではまた来年。(^^)

(hiroe@impress.co.jp)

 今回は広告担当の私も乱入させていただきました。
 本当はこんなことしている場合じゃないんですが、
 こんな原稿を真夜中に自宅から会社にPIAFSでダイヤルアップして入稿している場合じゃないんですが、
 さっきはPIAFSの口がふさがっていてα32でダイヤルアップして原稿直したりしている場合じゃないんですが、
 …まあいいや、来年はなんとか洒落の分かるクライアントにも参加して貰いたいもんです。

(shike@impress.co.jp)


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ウォッチ編集部内PC うおっち担当 pc-uocchi-info@impress.co.jp