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Windows CE 2.0を搭載したH/PC(以下 CE 2.0機)の最大の特徴はカラー化の進行だ。CE 1.0機が480×240のグレースケール液晶が主流だったのに対し、Windows CE 2.0でサポートされたカラー液晶を搭載した機種が4機種中3機種と主流となった。ただし、すべて640×240ドット256階調のSTNで、TFTや多階調の液晶は登場していない。
カラー化の理由について、日本HPの発表会では、「両方並べるとカラーの方が必ず選ばれる。ユーザーへの訴求力が高い」と説明されていた。
NECの2機種、日立ともキーピッチ16.5mmとキーボードが大型化された。また、HP620LXでもスペックは明らかにしていないものの、従来機種よりも大型のキーボードとなっている。
カラー液晶などで消費電力が大きくなったため、カラー液晶の3機種はすべてリチ ウムイオン電池を使った充電式。駆動時間もモノクロ液晶機にくらべ短くなっている。
RAM容量は、CE 1.0では4~8MBだったのに対し、主流は16MBとなった。HP 620LXをのぞき、増設も可能となっている。
HP 620LXをのぞき、標準で外部ディスプレイ端子を備える。現状では出力できるアプリケーションはPocket PowerPointにかぎられており、プレゼンテーション専用と考えたほうがいい。
また、モデムをHP 620LXを除いた3機種が内蔵。いずれもデータ33.6/FAX 14.4kbps。
キーボード、液晶の大型化にともない、ボディも大きく重くなった。CE 1.0機が400g程度だったのに対し、軽いものでも670g、カラーモデルでは850g前後ある。これは、初代Libretto 20の210mm×115mm×34mm(幅×奥行き×高さ)、850gとほぼ同じ大きさ重さとなっている。
Windows 95ベースのミニノートとの相違点は、HDDを内蔵せずショックに強い、電源入力後すぐに使えるなどがあげられるが、CE 1.0時代にくらべてかなり近い立場になったことは間違いない。
機種名 | 標準価格(円) | 液晶(階調) | CPU(MHz) | RAM(最大) | 駆動時間 | サイズ(W×D×H)mm | 重量(g) | モデム(kbps) |
NEC MC-R300 | 94,000 | モノクロ(4) | VR4111 | 8(32) | 30H | 245×122×30.5 | 670 | 33.6 |
NEC MC-R500 | 120,000 | カラー(256) | VR4111 | 16(32) | 8H | 245×138×31.4 | 850 | 33.6 |
日立 PERSONA | 138,000 | カラー(256) | SH-3(100) | 16(48) | 10H | 253×131×32 | 820 | 33.6 |
HP 620LX | 未定 | カラー(256) | SH-3(75) | 16(16) | 7H | 198×104×36 | 586 | × |
□参考記事
【3/12】「Windows CE関連記事インデックス」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980312/wince_i.htm
('98/3/12)
[Reported by date@impress.co.jp]