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標準価格:
「MI-610 DC」 168,000円
「MI-610」 130,000円
連絡先:
コンシューマセンター
西日本相談室 TEL.06-621-4649
東日本相談室 TEL.043-297-4649
シャープ株式会社は、携帯情報端末パワーザウルスの新型MI-600シリーズ2機種を3月12日から発売する。デジタルカメラカード同梱の「MI-610 DC」が168,000円、なしの「MI-610」が130,000円と従来機種MI-506から据え置かれている。両機種の相違点はカメラの有無のみ。
サイズ、重量も従来機種のまま、デザインは一部変更されている。本体メモリは10MBと大きくなり、ユーザーエリアは約7MBある。
新機種の特徴は「デジタルカメラカードと連動できるパーソナルデータベース」、「プロアトラスシリーズのデータが使える地図ビューワー」、「画面をTVに映せるビデオ出力カード対応」の3つ。
パーソナルデーターベースは、ザウルスポケットに搭載されたもので、デジタルカメラカードからの画像取り込みや、付属ソフトの「ザウルス パワーリンク」を使うことでMicrosoft Access 97とのデータ交換ができる。なお、データフォーマットについては発売日の12日にシャープのWebサイトにて公開する。
地図ビューワーは、株式会社アトラス製の「プロアトラス 97 for パワーザウルス」が付属し、東京23区、大阪市内、名古屋市内の地図データをパソコン経由で転送できる。縮尺は約7万分の1の広域から、約5千分の1の詳細まで収録。また、市販のプロアトラス 97シリーズ首都圏、東海、近畿、日本広域のデータも流用できる。
ビデオ出力カード「CE-VA1」28,000円をセットすることで、パワーザウルスの画面をビデオ信号として出力し、TVやプロジェクターで大きく表示できる。Power Point 97のデータを転送して表示できるためザウルス単体でのプレゼンテーションも可能。発表会のプレゼンテーションもこの組み合わせで行なわれた。
通信環境では、PHSデータ通信が従来のNTTパーソナルに加え、アステル、DDIポケットにも対応した。PHSアダプタはNTTパーソナルとアステル用に新型のCE-PA3が用意され、DDIポケットではセイコーインスツルメントのMC-6530を使用する。ただしFAX送信はNTTパーソナルのみ。内蔵の33.6kbpsモデムは低消費電力化され通信時間がカタログ値で約120分に延びている。
発表会場では、数人に1台の割合でパワーザウルスの実機を短時間ながらさわることができた。地図ビューワーは、エリアの拡大が高速で使いやすい。スクロールはそれにくらべればやや遅いものの、十分な速度で待たされることはない。機能はシンプルで、プロアトラスシリーズの特徴である特定のポイントにURLを埋め込んでWWWブラウザとリンクする機能などは用意されていない。
他の機能も速くなった印象で、確認したところ「節電機能によって、可変だが、最大稼働時で従来の2倍の60MHzにクロックがあがっている」ということだ。
なお、昨年参考出品され注目を集めている反射型カラー液晶の搭載については「現在、ご意見をいただいている時期」ということで明らかにされなかったものの、ザウルスではない形で「3月にもなんらかのお知らせができるだろう」ということだった。
□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/980303.htm
□製品情報
http://www.sharp.co.jp/sc/eihon/mi610/text/index.html
('98/3/3)
[Reported by date@impress.co.jp]