【業界動向】

　ジャストシステムは、3日開催の取締役会で、黒字転換をめざす経営改善計画を策定し公表した。計画の実施に伴ない3日付けで組織変更と人事異動を行なう。経営改善計画は、1月22日の業績予想の下方修正と約43億円の経常損失見込みに対するもの。

　経営改善計画は人件費と諸経費の削減を、組織変更はデスクトップ製品、ビジネスシステム製品など個々の市場に応じた製品開発をめざすためのものとなっている。

【経営改善計画の概要】

• 損益分岐点を301億円（'98年3月期見込み）から、220億円以下へ低下させ黒字転換を目指す
• 人件費および諸経費の75億円（今期比）の削減を目指す
• 人件費削減のため社員、契約社員計で約1,000人以下の体制を目指す。新卒および中途採用の抑制。
• 役員賞与の返上、役員報酬の一部カットは継続
• 経営効率化、マーケット指向の体制構築のため組織改編を行なう

【組織変更の概要】

• 経営スタッフをコーポレート戦略室に集約する
• 営業本部を廃止、デスクトップ製品とビジネスシステム事業部に分ける
• マーケティング室の新設
• 技術本部を製品開発本部（製品開発）と先進技術開発本部（技術戦略立案）に分割する
• 岡山営業所を大阪営業所に、金沢営業所を名古屋営業所に統合する
• 4月末をもってユーザーサポート業務を徳島本社に統合する

('98/3/3)

[Reported by date@impress.co.jp]