【本体】

ソニー、VAIO新機種。
コンパクトなソニーデザインのデスクトップ機

'98/2/19 発表

価格:すべてオープンプライス

連絡先:“VAIO”カタログセンター
Tel.03-5454-0700


 ソニー株式会社は、VAIOシリーズの新機種として、コンパクトで静音設計を採用した、家庭向けデスクトップ機「PCV-M300」シリーズを発表。PCV-M300シリーズは、本体・ワイヤレスキーボード・マウスを基本セットとして、それに15インチディスプレイを組み合わせた「PCV-M300E5」、TVチューナー内蔵の17インチディスプレイを組み合わせた「PCV-M300TV7」、15インチTFT液晶ディスプレイを組み合わせた「PCV-M300L5」の3タイプがある。付属ディスプレイもすべてソニー製で、CRTタイプはどちらもAGピッチ0.25mmのトリニトロン管を採用している。
 価格はすべてオープンプライスだが、市場価格は「M300E5」が20万前後、「M300TV7」が25万前後、「M300L5」が40万前後の見込み。発売日は15インチディスプレイ付属の「M300E5」が3月14日、ほかの2タイプは3月7日。

安藤氏  ソニー株式会社インフォメーションテクノロジーカンパニー プレジデントの安藤国威氏(写真)は、新製品発表にあたり、ソニーのVAIOシリーズへの取り組みについて述べた。
 「ソニーはAV機器メーカーとして、AV機器とVAIO PCを接続する、というコンセプトのもとに、これまでいろいろな提案をしてきた。B5ファイルサイズのPCG-505を出したことで、“ソニーらしい”という評価をいただき、国内のみならず海外からも大きな反響があり、評価をいただくことができた。」
 「これからも『パーソナルな世界におけるインフォメーションとエンタテイメント』をキーワードに、『ソニーの手にかかれば、PCはこんなに楽しくなる』というような製品を作っていきたい。」


PCV-M300TV7 PCV-M300L5

 PCV-M300シリーズの特徴としては、まずそのデザインが挙げられる。筐体の幅をオーディオコンポと同じ280mmにし、CD-ROMドライブも縦置きの可能なスロットイン型を採用した。また筐体のフロントパネルにはAV機器などに使われているアルミ材を採用。505でマグネシウム合金を採用したのに続いて、質感あるデザインが重視されている。
 個人ユースをターゲットにしているため、静音設計も配慮している。ハードディスクを吸音材入りの消音ボックスに収納。また、マザーボードが独自設計であることを活かして、ヒートシンクをケースに接地して、熱をケースに逃がす設計とし、CPUファンを廃止。電源ファンも発熱量に応じて回転数を変化させるアクティブコントロール方式が採用されている。

 付属のポインティングデバイスを搭載した赤外線ワイヤレスキーボードはテレビの基本操作も赤外線で行なえる。なお、キーボードはケーブル接続も可能で、マウスも標準で付属している。
 AV機能としては、ビデオキャプチャー機能を標準搭載したほか、PCからAV機器をコントロールするためのソニー独自規格の「コントロールA1」端子を装備。これに対応しているソニーのMDデッキ「MDS-PC1」や200枚CDチェンジャー「CDP-CX200F」をPCと直接接続し、PCからコントロールしたり、MDの編集・文字入力などが行なえる。

 これまでのVAIOシリーズ同様Officeソフトは付属していないが、ブラウザはInternet Explorer 4.01、Netscape Communicator 4.0の両方が、電子メールソフトはPost Petがバンドルされている。ほかに、音楽CDやビデオCD、AVI/MIDI/WAVEファイルなどの再生・ライブラリ化・検索が行なえるソフト、静止画像を管理するソフトなど、AVを楽しむためのオリジナルソフトなどが付属している。

【おもな仕様】
CPU:MMX Pentium 200MHz
チップセット:ALI M1531B+M1533
2次キャッシュ:512KB
メモリ(最大):32MB(128MB)、DIMMスロット2基(うち空き1つ)
グラフィックアクセラレータ:ATI 3D RAGE PRO
VRAM:4MB(SGRAM)
ビデオ機能:動画(AVI)/静止画キャプチャー(オーバーレイ表示可能)、NTSC出力機能
オーディオ機能:Sound Blaster Pro互換/WSS互換、16bitステレオ、3Dサウンド機能付き、モノラルスピーカー内蔵
ディスクドライブ:3.5インチFDD、4.3GB HDD、16倍速CD-ROM(スロットイン型、8cm CD対応)
モデム:K56flex対応56kbps FAXモデム内蔵(Lucent Technologies社チップ採用)
拡張スロット:PCIバス×2
本体サイズ(W×H×D):280×92×355mm

(左)PCV-300L5を書斎に置いたイメージ。オプションで統一デザインのアンプ内蔵スピーカーも同時発売される(写真のSRS-Z1000PCは25,000円)。
(中央、右)PCV-300L5に付属の15インチ液晶ディスプレイの背面。ケーブルは上方向に挿入し、カバーをしてある。背面から見たデザインにも配慮するとともに、ケーブルのコネクタ分の余分な設置スペースが不要な設計になっている。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/soj/CorporateInfo/News/199802/98-013/index.html

('98/2/19)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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