|
|
'98/2/17 記者会見開催
米3Dfx Interactive社の幹部らが来日し、最新3D専用グラフィックチップセット「Voodoo2」に関する記者会見を17日に行なった。会場では、Voodoo2を搭載したビデオカードのデモンストレーションが行われたほか、今後の製品戦略なども明らかにされた。
Voodoo2は、動作クロックの高速化やトライアングルセットアップ機能の強化により、これまでのVoodooチップセットの約3倍、最大300万ポリゴン/秒の処理能力を持つ製品。2枚のVoodoo2カードを使うことにより高速処理が可能となる「Scan line interleave」にも対応している。従来のVoodooとの互換性も保たれており、初期に作成された一部ソフトを除けば、全てのVoodoo対応ソフトがVoodoo2でも動作する。また、下位互換性も保たれているため、従来のVoodooでも今後のソフトは動作し、「Voodoo2専用」のソフトにはならないという。
発表会場ではマーケティング担当副社長のAndy Keane氏らが説明に立ち、「今後はVoodoo2に最適化されたゲームを増やしていきたい」と発言、そのためのサポートとして「今後2年間、新しい3D専用チップセットを出さない」という意向を示した。また、これまでのVoodooチップセットは、今後、ローエンド向けとして位置づけられ、これまでより安い価格で提供されるようになるという。
nVIDIAのRIVA 128やIntelの740など、3D機能を強化した2D用グラフィックチップが増えていることに関しては、「740の3D性能は初代Voodooと同程度」とした上で、「製品の移り変わりが激しい2Dチップでは、先々の性能を予測してソフト開発をすることができないため、性能評価が安定しているVoodooのように、特定チップに最適化されたゲームは期待出来ない」と述べ、ゲーム市場では依然としてVoodooチップセットの優位が続くとの考えを示した。
なお、3D機能のほかに2D機能も持つという現在開発中の新チップ「Banshee」についても触れられたものの、「今年中に出荷される」という点以外は明らかにされなかった。
□米3Dfxのホームページ
http://www.3dfx.com/
□Voodoo2チップセットのニュースリリース
http://www.3dfx.com/news/press/971103a.html
('98/2/17)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]
【周辺】