【業界動向】 |
米Compaq Computer社とコンパックコンピュータ株式会社、キヤノン販売株式会社の3社は、日本市場での個人向けパソコンの商品企画、マーケティング、販売などの分野で業務提携を行なうと発表した。主な提携内容は以下の通り。
(1)「プレサリオ」の共同商品企画
(2)キヤノン販売が「プレサリオ」シリーズの日本市場での独占販売権を得る
(3)日本市場での「プレサリオ」の共同マーケティング活動
発表会場では、「2月末~3月に、キヤノン販売と共同開発した新モデルを発表する」ことが明らかにされたが、具体的な仕様や価格帯などは未定としている。
コンパック 高柳肇社長 |
コンパック代表取締役社長、高柳肇氏は「より日本に合った商品開発とマーケティング、サポート体制を補完するパートナーとしてキヤノン販売を選んだ」とし、「苦戦を強いられていた日本のコンシューマー市場に、新たに殴り込みをかける」と語った。
キヤノン販売 滝川精一会長 |
キヤノン販売代表取締役会長、滝川精一氏は「世界シェアナンバー1のコンパック製品の独占販売権を得たことで、国内でのパソコン販売台数を'97年度の約50万台から、70~80万台まで引き上げたい」としている。キヤノン販売は従来通り、アップル、IBM、日本HP製品の販売も継続するが、最終的には「全販売台数の75%をコンパックが占めるだろう」と締めくくった。
また、'99年には、コンパックが調達した部材を元に、キヤノン販売が自社工場での組立て、販売、サポートを一括して行なうことも予定している。これについて、コンパックでは「流通在庫のリスク低減によるコスト競争力のアップ」をメリットとしてあげている。
このほか、注文時にユーザーがメモリ、HDD容量などの仕様を選択できるBTO(Buld To Order)サービスなども行なう予定。
□コンパックコンピュータのホームページ
http://www.compaq.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.compaq.co.jp/info/press111.html
□キヤノン販売のホームページ
http://www.canon-sales.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/Whatsnew/1998-kami/pr_compaq.html
('98/1/30)
[Reported by seino@impress.co.jp]